今月の特集 介護環境に色彩を活用しよう
最終回 食生活にも彩りを!
日々の生活に欠かせないのが食事です。同じ食べるのならば、落ち着いた雰囲気で、おいしさを感じながら、食べることを楽しみたいものです。
最終回の今回は、食生活を豊かにする彩りのポイントを紹介します。
最終回の今回は、食生活を豊かにする彩りのポイントを紹介します。
環境・雰囲気で味の感じ方は大きく変わる
一般的に、食欲と色には深いかかわりがあるといわれています。
味は視覚だけでなく、嗅覚や触覚など様々な情報が総合されて感じられます。味覚は精神的な部分に大きく影響されるため、まずは「おいしそう」「楽しい」と感じられる食事環境を作ることが、食欲を高める第一歩となります。
皆さんも経験があると思いますが、同じお弁当でも薄暗い部屋で食べるのと、外に出てお日様の下で食べるのとでは、味が全く違って感じられるのではないでしょうか。また、緊張するような場面では、どんなにおいしい料理が出されても、じっくりと味わうことができないかもしれません。
つまり、食べる環境・雰囲気によって、味の感じ方は変わるのです。
味は視覚だけでなく、嗅覚や触覚など様々な情報が総合されて感じられます。味覚は精神的な部分に大きく影響されるため、まずは「おいしそう」「楽しい」と感じられる食事環境を作ることが、食欲を高める第一歩となります。
皆さんも経験があると思いますが、同じお弁当でも薄暗い部屋で食べるのと、外に出てお日様の下で食べるのとでは、味が全く違って感じられるのではないでしょうか。また、緊張するような場面では、どんなにおいしい料理が出されても、じっくりと味わうことができないかもしれません。
つまり、食べる環境・雰囲気によって、味の感じ方は変わるのです。
食欲を湧かせる色
食べることは日々の生活の中で大きな楽しみの1つです。介護が必要な状態になったとしても、それは同じことであり、食事は楽しい時間にしたいものです。そのために、まずは食事環境に目を向けてみましょう。食べることが楽しいと感じられるような空間にすることが必要です。
食欲を湧かせるためには、空間を構成する色とともに、テーブルクロスの色、料理の色、盛り付ける器などをいかに彩るかが重要な因子となります。
料理の色合いに気を配ることはもちろん、季節の彩りの演出など様々な視覚的工夫は食欲刺激の喚起剤となるはずです。またテーブルにはちょっとした植物や季節の花を飾るのも効果的です。これらは料理を一層美味しく、テーブルを華やかにしてくれます。凝ったアレンジではなくて、花を一輪飾るだけでも十分食卓に彩りを与えてくれるはずです。
食欲を湧かせるためには、空間を構成する色とともに、テーブルクロスの色、料理の色、盛り付ける器などをいかに彩るかが重要な因子となります。
料理の色合いに気を配ることはもちろん、季節の彩りの演出など様々な視覚的工夫は食欲刺激の喚起剤となるはずです。またテーブルにはちょっとした植物や季節の花を飾るのも効果的です。これらは料理を一層美味しく、テーブルを華やかにしてくれます。凝ったアレンジではなくて、花を一輪飾るだけでも十分食卓に彩りを与えてくれるはずです。
食卓に季節感を演出する色
赤の彩りで華やかに
食卓に華やぎが足りないと感じる時は、赤を添えると効果的です。赤がスパイスとなり、全体が格段に華やかに、かつ引き締まって見えるのです。また、赤は心理的にも満足感を与えます。しかし、食卓のどこに配置するかによって、効果は何倍にもなったり、逆に半減することがあります。
食欲を湧かせるために最もよいのは、赤を左上に置くことです。人間の目は、左上→右上→左下→右下という順にものを見る習性があるのです。つまり、食欲を湧かせる色を左上に盛りつけることで、赤が最初に目に飛び込んでくるというわけです。順番になぞると、アルファベットのZの文字になるので、これを「Zの視線」とよびます。
食欲を湧かせるために最もよいのは、赤を左上に置くことです。人間の目は、左上→右上→左下→右下という順にものを見る習性があるのです。つまり、食欲を湧かせる色を左上に盛りつけることで、赤が最初に目に飛び込んでくるというわけです。順番になぞると、アルファベットのZの文字になるので、これを「Zの視線」とよびます。
おわりに
これまで4回にわたって介護環境の彩りについてお話してきました。長い時間を過ごす場所だからこそ、介護を受ける人にとっても介護者にとっても快適性が求められます。
その時、色の使い方によって環境は大きく変わります。より快適に、より落ち着いた気持ちで過ごせるよう、色使いについて考えてみてはいかがでしょうか。
その時、色の使い方によって環境は大きく変わります。より快適に、より落ち着いた気持ちで過ごせるよう、色使いについて考えてみてはいかがでしょうか。
ご協力いただいた方
カラーコンサルタント、日本ユニバーサルカラー協会理事長、日本セルフアートケア研究学会監事、明治大学公開講座講師