今月の特集
マイケアプランをつくってみよう
最終回 マイケアプランを続けるために
これまで3回にわたって、マイケアプランを作成し、実践していくためのポイントをご紹介してきました。
最終回の今回は、マイケアプランを続けていくために押さえておきたいことや注意しておきたいことを総まとめ的に整理していきたいと思います。
マイケアプランのためにすべきこと
1 自分(高齢者)を知る
たとえ要介護の状態になっても、それまでの生活を維持していくために、支援や介護サービスを組み立てるのがケアプランです。つまり、ケアプランはその人のことが理解できていなければ作成できません。まずは、これまで生活してきた歴史を振り返り、これからどんな暮らしをしていきたいかを考えましょう。周囲(家族など)の生き方も合わせて考え、ともに理解し合うことが大切です。
2 地域を知る
人の暮らしは、公的な制度だけではなく隣近所など身近な人の手も借りながら成り立つものです。隣近所を知り、地域にはどんな資源があるのか。自分の家庭だけでなく、周囲にも目を向け、地域のことをよく知ることも大切です。
3 介護保険制度を知る
ケアプランを作成するためには、介護保険制度の仕組みを大まかに知っておく必要があります。すでにご説明したとおり、ケアプランを立てるうちに自然と細かい知識は得られるものですが、分からないことは役所の窓口で聞くなどして、介護保険制度の理念、仕組み、受けられるサービスなど基本的なことはしっかりと理解しておきましょう。
たとえ要介護の状態になっても、それまでの生活を維持していくために、支援や介護サービスを組み立てるのがケアプランです。つまり、ケアプランはその人のことが理解できていなければ作成できません。まずは、これまで生活してきた歴史を振り返り、これからどんな暮らしをしていきたいかを考えましょう。周囲(家族など)の生き方も合わせて考え、ともに理解し合うことが大切です。
2 地域を知る
人の暮らしは、公的な制度だけではなく隣近所など身近な人の手も借りながら成り立つものです。隣近所を知り、地域にはどんな資源があるのか。自分の家庭だけでなく、周囲にも目を向け、地域のことをよく知ることも大切です。
3 介護保険制度を知る
ケアプランを作成するためには、介護保険制度の仕組みを大まかに知っておく必要があります。すでにご説明したとおり、ケアプランを立てるうちに自然と細かい知識は得られるものですが、分からないことは役所の窓口で聞くなどして、介護保険制度の理念、仕組み、受けられるサービスなど基本的なことはしっかりと理解しておきましょう。
ケアプランを立てるコツ
1 最初から完璧なものをつくろうと思わない
最初に完璧なプランを作り、それを固定したいと考える人がいるかもしれません。でも、最初は頭の中だけで考えたプランですから、うまくいかないこともあります。むしろうまくいかなくても当然と考え、その人に合うプランとなるよう、徐々に変えていけばよいでしょう。
2 自分(高齢者)にとって必要最低限のサービス利用から始める
サービスを利用するようになると、今までの生活から大きく変わります。でも、最初からあまりにも多くのサービスを組み入れると、本人も家族も心理的に疲れてしまいます。「この部分の支援は必要」という最低限のところから始めて、慣れるにつれて少しずつ増やしていくのがよいでしょう。
3 みんなで考える
一人で考えることには限界があります。頭が固くなってしまうこともあります。よりよいプランにするためには、さまざまな視点からいろいろな意見をもらうことが望ましいでしょう。慣れてくると知識も増えてプロに近い感覚になってしまいがちですが、あくまでも謙虚に、自分だけの判断に頼らず、周りの意見にも耳を傾けるようにしたいものです。
4 ケアプランの見えない生活が送れたら成功
ケアプランを意識しない、さりげない生活というのが理想です。もちろん現実的には難しいかもしれませんが、ケアプランに振り回される生活ではなく、自分の生活リズムにケアプランを合わせていきましょう。
最初に完璧なプランを作り、それを固定したいと考える人がいるかもしれません。でも、最初は頭の中だけで考えたプランですから、うまくいかないこともあります。むしろうまくいかなくても当然と考え、その人に合うプランとなるよう、徐々に変えていけばよいでしょう。
2 自分(高齢者)にとって必要最低限のサービス利用から始める
サービスを利用するようになると、今までの生活から大きく変わります。でも、最初からあまりにも多くのサービスを組み入れると、本人も家族も心理的に疲れてしまいます。「この部分の支援は必要」という最低限のところから始めて、慣れるにつれて少しずつ増やしていくのがよいでしょう。
3 みんなで考える
一人で考えることには限界があります。頭が固くなってしまうこともあります。よりよいプランにするためには、さまざまな視点からいろいろな意見をもらうことが望ましいでしょう。慣れてくると知識も増えてプロに近い感覚になってしまいがちですが、あくまでも謙虚に、自分だけの判断に頼らず、周りの意見にも耳を傾けるようにしたいものです。
4 ケアプランの見えない生活が送れたら成功
ケアプランを意識しない、さりげない生活というのが理想です。もちろん現実的には難しいかもしれませんが、ケアプランに振り回される生活ではなく、自分の生活リズムにケアプランを合わせていきましょう。
陥りやすい落とし穴
1 お買い物ゲームになってしまう
介護保険では、要介護状態区分(要支援1・2、要介護1〜5)に応じて上限(支給限度額)が決められています(この範囲内でサービスを利用するときは、利用者負担は1割ですが、上限を超えてサービスを利用した場合には、超えた分は全額が利用者の負担)。そこで「限度額まで使わないと損」と考える人もいますが、本来は必要ないサービスまで入れると、逆に高齢者を苦しめてしまいます。まずは限度額を意識せず、必要なサービスを考えてプランに組み込んでいきましょう。
2 ジグソーパズルになってしまう
上記1にも関連しますが、「○曜日は何もサービスがないから」と空いている日や時間にサービスを組み込むと、ゆったりと過ごす時間までが少なくなり、高齢者本人も家族も負担を感じることになるかもしれません。高齢者の生活のペースを大切にしながら、家族の負担との兼ね合いも考えて、必要なサービス量を考えるようにしましょう。
3 殻をつくってしまう
上記ケアプランを立てるコツの3にもあるように、自分一人だけで考えると視野がどんどん狭くなってしまいます。でも、殻をつくらず周りの知恵や助けを借りると、思いがけない道が開かれることがあります。一人で考えず、みんなの頭と手を借りましょう。
介護保険では、要介護状態区分(要支援1・2、要介護1〜5)に応じて上限(支給限度額)が決められています(この範囲内でサービスを利用するときは、利用者負担は1割ですが、上限を超えてサービスを利用した場合には、超えた分は全額が利用者の負担)。そこで「限度額まで使わないと損」と考える人もいますが、本来は必要ないサービスまで入れると、逆に高齢者を苦しめてしまいます。まずは限度額を意識せず、必要なサービスを考えてプランに組み込んでいきましょう。
2 ジグソーパズルになってしまう
上記1にも関連しますが、「○曜日は何もサービスがないから」と空いている日や時間にサービスを組み込むと、ゆったりと過ごす時間までが少なくなり、高齢者本人も家族も負担を感じることになるかもしれません。高齢者の生活のペースを大切にしながら、家族の負担との兼ね合いも考えて、必要なサービス量を考えるようにしましょう。
3 殻をつくってしまう
上記ケアプランを立てるコツの3にもあるように、自分一人だけで考えると視野がどんどん狭くなってしまいます。でも、殻をつくらず周りの知恵や助けを借りると、思いがけない道が開かれることがあります。一人で考えず、みんなの頭と手を借りましょう。
まとめ
これまでケアプランを自分でつくるときの注意事項などをご紹介してきました。
ケアプランは自己作成する場合でもそうでなくても 大切なのは当事者意識をもつということです。ケアマネジャーに任せきりにするのではなく、高齢者はどんな生活を送りたいと思っているのか、自分はどんな支援ができるのか、しっかりと考える習慣を身につけておくとよいでしょう。
ケアプランは自己作成する場合でもそうでなくても 大切なのは当事者意識をもつということです。ケアマネジャーに任せきりにするのではなく、高齢者はどんな生活を送りたいと思っているのか、自分はどんな支援ができるのか、しっかりと考える習慣を身につけておくとよいでしょう。