今月の特集 家族を介護する家庭の防災対策
最終回 要支援者が受けられる避難時・被災生活の支援
これまで、家族を介護する家庭での防災対策について、市民防災研究家の玉木貴さんに教えてもらいました。被災生活で必要となるグッズや非常食など、各家庭の状況に応じて準備することの必要性が伝わったでしょうか。最終回では、実際に非常事態に直面した時、避難時や被災生活で要介護者が受けられる支援について確認していきましょう。
避難時の支援は自主防災会を頼って
A子さん「実は、地震や洪水などが起こったとき、母を無事に非難させられるかとても不安なんです」
玉木氏「その不安は当然あると思います。事前に対策をしておくことができますよ」
A子さん「本当ですか? 対策がとれるとしたら安心です」
玉木氏「多くの市区町村では、自主防災会というのを組織しています。この自主防災会は、支援や介護の必要な人の名前や住所を記載した要支援者台帳をというのを作成していて、非常事態になると登録者の自宅へ様子を確認しに行ったり、援助者を派遣してくれるようになっています。しかし最近では、自宅で介護していることを知られたくないという人や、個人情報保護に過剰になりすぎて登録を断ってしまう人が少なくありません。でも、自主防災会の支援はいざという時に非常に大きな助けとなるので登録することをおすすめします」
A子さん「自主防災会ですね。わかりました。でも、どこへ連絡すればいいのでしょう」
玉木氏「市区町村の防災課に問い合わせをしてみてください。また、自治体によって活動の状況が異なりますので、どんな支援が受けられるのかもあわせて確認しておくとよいでしょう」
玉木氏「その不安は当然あると思います。事前に対策をしておくことができますよ」
A子さん「本当ですか? 対策がとれるとしたら安心です」
玉木氏「多くの市区町村では、自主防災会というのを組織しています。この自主防災会は、支援や介護の必要な人の名前や住所を記載した要支援者台帳をというのを作成していて、非常事態になると登録者の自宅へ様子を確認しに行ったり、援助者を派遣してくれるようになっています。しかし最近では、自宅で介護していることを知られたくないという人や、個人情報保護に過剰になりすぎて登録を断ってしまう人が少なくありません。でも、自主防災会の支援はいざという時に非常に大きな助けとなるので登録することをおすすめします」
A子さん「自主防災会ですね。わかりました。でも、どこへ連絡すればいいのでしょう」
玉木氏「市区町村の防災課に問い合わせをしてみてください。また、自治体によって活動の状況が異なりますので、どんな支援が受けられるのかもあわせて確認しておくとよいでしょう」
被災生活は福祉避難所を利用
A子さん「母のように介護が必要な人は、被災生活中に特別な支援が受けられるといいのですが」
玉木氏「一般の収容避難所とは別の、福祉避難所という施設が利用できます。公共もしくは民間の福祉施設と提携して、要支援者と介助者を受け入れています。事前の申込みは不要ですが、地区別に受け入れ先が決まっている場合もあり、事前に役所へ確認した方がよいでしょう。また、自治体で準備していない場合もあるので、その時は事前に民間の介護福祉施設に相談しておきましょう」
A子さん「支援の必要な人のために、いろいろな体制が準備されているんですね。とても勉強になりました」
玉木氏「要介護高齢者など支援が必要な方は、健康な人のように非常事態だからといってその場の状況に合わせて臨機応変に対応することがとても困難です。非常事態になってから慌てても手遅れなことも多いのです。事前の準備が大切だということが分かっていただけたでしょうか」
A子さん「はい。よく分かりました。家族全員が無事に非常事態を乗り越えられるよう、わが家の状況に応じた準備をしていきたいと思います。どうもありがとうございました」
玉木氏「一般の収容避難所とは別の、福祉避難所という施設が利用できます。公共もしくは民間の福祉施設と提携して、要支援者と介助者を受け入れています。事前の申込みは不要ですが、地区別に受け入れ先が決まっている場合もあり、事前に役所へ確認した方がよいでしょう。また、自治体で準備していない場合もあるので、その時は事前に民間の介護福祉施設に相談しておきましょう」
A子さん「支援の必要な人のために、いろいろな体制が準備されているんですね。とても勉強になりました」
玉木氏「要介護高齢者など支援が必要な方は、健康な人のように非常事態だからといってその場の状況に合わせて臨機応変に対応することがとても困難です。非常事態になってから慌てても手遅れなことも多いのです。事前の準備が大切だということが分かっていただけたでしょうか」
A子さん「はい。よく分かりました。家族全員が無事に非常事態を乗り越えられるよう、わが家の状況に応じた準備をしていきたいと思います。どうもありがとうございました」
【玉木 貴(たまき・たかし)】
玉木さんの著書
本の泉社、2007年9月、¥1,000(税込)
9月に玉木さんの新刊が出版されました。
「避難や救出作業、応急手当、被災生活の衣食住、後片付けに生活再建など被災時にはやる事がたくさんあります。そこで、このような状況に直面した時に取るべき行動を1冊の本にまとめました。被災地の現実や教訓を取り入れた実践的場面と内容になっています。この本が、いざその時に直面する様々な不安を少しでも和らげる一助になれば幸いです」(玉木貴)
- 防災対策についてもっと知りたい人のために
-
「市民防災ラボ」
ホームページ:http://bosailabo.jp/
玉木さんが運営する、家庭と地域での防災対策を提案するサイト。防災のポイントや防災グッズ使用体験レポートなど、役に立つ情報が満載。