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今月の特集家庭でできる！お口のケア

第４回　口腔ケアをやってみよう！～歯ブラシ編

いろいろな種類の歯ブラシがあります。用途に合わせて使いましょう

前回のおさらい

　前回は、歯磨きや歯茎のマッサージなどについて、ふれあい歯科ごとう代表の五島朋幸先生にお聞きしました。では、歯ブラシをうまく使えない場合はどうしたらいいでしょうか。または普通の歯ブラシでは磨きにくい歯の場合は？
　今回は、さまざまな歯ブラシを紹介し、その使い道を五島先生に教えていただきます。

口が開きづらい方の場合

くるりーなブラシ

　先端が球状のブラシになったもの。「くるりーなブラシ」の商品名で販売されています（株式会社オーラルケア）。先端がワイヤーになっていて、自由に曲げることができます。
　口の中に差し込み、くるくる回転させて、汚れをとったり歯茎のマッサージをします。

吸引器の付いたくるりーなブラシ

　簡単な吸引器の付いたくるりーなブラシもあります。こうしたブラシは、飲み込むことが難しい人向けのものです。
　しかし、必ず必要というわけではありません。ブラッシングしながら、指に巻き付けたガーゼでピッと水分を拭き取ってしまえることもできます。口に含む水分量を少なめにして、唾液を拭き取るだけの状態にすればそれが可能です。　　

口の中が傷つきやすい方の場合

柔らかい毛の歯ブラシ

　口の中に傷があったり、手術した直後だったりすると、ちょっとの刺激で痛みが生じます。そんなときは柔らかい毛のものを試してみましょう。今は、いろいろな硬さの歯ブラシが出ていますので、お店やインターネットで探してみてください。
　写真の歯ブラシは、ヘッドが小さめな、柔らかい毛の歯ブラシです。　　

孤立歯・歯根だけの歯の方の場合

プラウト

　歯が1本残って孤立歯になっていたり、歯が折れて歯根だけが残っている場合があります。何か炎症などがなければ、それらの歯も大切に磨いていきましょう。
　そのとき、役立つのが、プラウトと呼ばれる歯ブラシです。先端が小さい筆のようになっていて、歯に押しつけるようにして磨きます。長い柄がくの字になっているので、歯の奥でも届きやすくなっています。

その方用に工夫された歯ブラシ

握りやすい入れ歯用歯ブラシ

　たとえば、リウマチの方の場合、歯を磨く意志があっても歯ブラシを握ることができないことがあります。また、もう少し、柄の角度が曲がっていれば磨きやすいのに・・・という場合もあるでしょう。そうしたときには、左のようなブラシが使えるかもしれません。

普通の歯ブラシも、ひと工夫で使いやすく

　黄色い方の歯ブラシは、普通の歯ブラシの付け根部分をライターで10秒ほどあぶり、ゆっくり曲げたものです。こんなふうにひと工夫で、より使いやすくなります。ぜひみなさんも、お使いの歯ブラシを見直してみましょう。

　それでは、次回、入れ歯の手入れ法からはずし方まで、詳しくみていきましょう。ご期待ください。

第５回　口腔ケアをやってみよう！～入れ歯の手入れ編

五島先生をもっと知りたい人のために: 基本的に、午前は診療所にて歯科診療を行い、午後は訪問診療に出かけられます。ご相談などがある場合は、下記までご連絡ください。

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