衣服の工夫をしてみよう!
第3回 着やすさがアップする衣服のリフォーム術(2) −ボタンのひと工夫
私たちは普段、衣服を着替える時に、ごく当たり前のようにボタンやファスナーの留め外しを行っています。しかし、肩や肘、手指などが動かしにくくなったり、視力が低下すると、これらの動作が難しくなります。
そんな時、留め具の選び方や使い方にちょっとした工夫をすると、動作が行いやすくなります。今回は留め具の中でも、特にボタンについて考えていきます。
そんな時、留め具の選び方や使い方にちょっとした工夫をすると、動作が行いやすくなります。今回は留め具の中でも、特にボタンについて考えていきます。
ボタンを取り替える
ついているボタンの数によって、衣服を着る手間は変わってきます。また、ボタンの位置によっても、留め外しの手間が異なります。
しかし、お気に入りの衣服がボタンの数が多いとしても、着ることをあきらめる必要はありません。
ボタンのつまみやすさは、大きさや形、表面の滑りと大きく関係します。表面が平ら(滑らか)なものより、縁のあるボタンのほうがつまみやすいでしょう。
しかし、お気に入りの衣服がボタンの数が多いとしても、着ることをあきらめる必要はありません。
ボタンのつまみやすさは、大きさや形、表面の滑りと大きく関係します。表面が平ら(滑らか)なものより、縁のあるボタンのほうがつまみやすいでしょう。
ボタンつけの足を工夫する
ボタンつけの足の長さは、留め外しのしやすさを左右します。シャツなどの小さなボタンは、足がないままつけられていることも多いため、手指が思うように動かなくなると、留め外しが困難になります。
ボタンつけの足は、指を入れ込むための大切な隙間であり、指がしっかりと入れ込めなければボタンがしっかりとつまめません。そこで、この部分を工夫することが大切です。
ボタンつけの足は、指を入れ込むための大切な隙間であり、指がしっかりと入れ込めなければボタンがしっかりとつまめません。そこで、この部分を工夫することが大切です。
※ボタンの糸足は必要以上に長すぎると、留めた後に垂れすぎて、見た目も美しくないので注意が必要です。
※糸足をゴムにすると、カフスのボタンをかけたまま袖通しができます。
ボタンホールを工夫する
ボタンホールは、たて穴のほうが手首と手指の細かい動きが少なくてすみます。
よこ穴でボタンがはめにくい場合は、穴を少し大きくすれば、はめやすさがアップします。
よこ穴でボタンがはめにくい場合は、穴を少し大きくすれば、はめやすさがアップします。
道具を活用する
リウマチの方などボタンが留めにくい人のために、ボタンエイド(商品名:ゆびじょ)という道具があります。手指だけでは留め外しが難しい場合、道具などを活用することで、自分自身での着替えもしやすくなるでしょう。
ご協力いただいた方
渡辺聰子さん 山野美容芸術短期大学、高齢者・障がい者衣服研究家
もっと知りたい方におすすめ!
『あなたは服に満足していますか』
(著:岩波君代、渡辺聰子、大野淑子)、福祉技術研究所、2005年
※今回の特集では本書を引用・参考にしています。もっと詳しく知りたい方は、ぜひご参考にしてください。
ボタンエイド(ゆびじょ)について
「ゆびじょ」をお求めになりたい場合は、以下までご連絡ください。
【発売元】 株式会社 大阪西川 (TEL:0727-29-0836)