第59回 ベッド上での身体の上方移乗の介助方法
読者の皆さん、こんにちは。連載も残り2回となりました。
被介助者がベッドで寝ている時、頭を上げたりすると(ギャッジアップ)、どうしても足元側に身体がずれてしまうことがあります。しかし、身体を上方(元の枕の位置)に移動するためには、かなりの力が必要で、介助者の腰などに負担がかかります。
そこで今回は、こうした時により簡単に介助できる方法を紹介・解説します。
被介助者がベッドで寝ている時、頭を上げたりすると(ギャッジアップ)、どうしても足元側に身体がずれてしまうことがあります。しかし、身体を上方(元の枕の位置)に移動するためには、かなりの力が必要で、介助者の腰などに負担がかかります。
そこで今回は、こうした時により簡単に介助できる方法を紹介・解説します。
被介助者の状態像
ベッド上で足元にずれてしまった身体を、元の枕の位置まで自力で戻すことができない状態の人(脚力の低下、重度の認知症、麻痺があるなど)
準備するもの
市販のビニール袋(ゴミ袋/45リットル以上の大きさが望ましいです)
ワンポイント! ビニール袋を活用すること!
介助方法
・被介助者は、枕の位置より下方にずれている状態です。ビニール袋は手の届くところに置いておきます。
※必ず臀部の下にビニール袋を敷くようにしてください
・横を向いた状態から上向き(仰臥位)になるよう身体を戻します。
・介助者は、この状態で腰が痛いようでしたら、左足をベッドにのせます。
※勢い余ってベッド上部に被介助者の頭をぶつけないように気をつけてください。写真のように枕をベッド上部に立てかけておくと、ぶつける心配が軽減するでしょう。
・元の位置に身体が戻れば、再び寝返り介助を行い、ビニール袋を取ります。
以上のように、自宅にあるビニール袋を活用することで、とても簡単に上方へスライドさせることができます
撮影協力:
○まんてん堂 ひょうご湊(神戸市兵庫区)
○沼田 由美 まんてん堂 すま飛松 ホーム長(神戸市須磨区)
○藤原 直子 (株)ベストウエル ベストケア神戸(神戸市中央区)
○まんてん堂 ひょうご湊(神戸市兵庫区)
○沼田 由美 まんてん堂 すま飛松 ホーム長(神戸市須磨区)
○藤原 直子 (株)ベストウエル ベストケア神戸(神戸市中央区)