第39回 入浴の介助(2)〜見守り介助編〜
読者の皆さん、こんにちは。入浴介助の2回目です。
今回は見守り程度で入浴が可能な人を想定した介助方法を紹介・解説します。
今回は見守り程度で入浴が可能な人を想定した介助方法を紹介・解説します。
被介助者像
福祉用具等を使うことで、一人で入浴動作が可能な方、加齢に伴う体力低下の状態にある方、膝痛や腰痛等がある方など
使用する福祉用具
シャワーチェア、簡易式手すり(なくても大丈夫です)
介助者による事前準備
被介助者の身長(膝下の足の長さ)に合わせ、両足が洗い場の床に着地する高さにします。被介助者がシャワーチェアに座った際に足が床に着かないと座位が不安定になり、上半身が前転し、けがにつながる可能性があります。
○カラン前付近にシャワーチェアを設置
浴槽内の広さなどによって、被介助者の移動に邪魔になる場合などは被介助者がカラン前に来たあとに設置するとよいでしょう。
○簡易式手すりの設置
被介助者がつかんだ際に体重をかけることも考えらるので、ぐらぐらしないように締めておきます。
浴槽内の広さなどによって、被介助者の移動に邪魔になる場合などは被介助者がカラン前に来たあとに設置するとよいでしょう。
○簡易式手すりの設置
被介助者がつかんだ際に体重をかけることも考えらるので、ぐらぐらしないように締めておきます。
介助者の動き
介助者は、入浴できる環境の整備(洗い場が滑らないか等)、福祉用具の準備等が主になります。あとは被介助者の入浴動作を見守ります
被介助者の動き
シャワーチェアに座ることで、膝痛や腰痛などにより立ち上がり困難を軽減することができます。
○シャワーチェアから立ち上がり、浴槽へ移動します
肘付タイプのチェアの場合、立ち上がる際に肘置きに力をかけないように注意が必要です。肘を着く、両手でバランスよく持つことには問題ありませんが、(片麻痺などの場合も同様)片手で手すりのようにつかみ、力をかけて立ち上がろうとするとチェア本体のバランスが保てず、倒れてしまう危険があります。チェア本体は軽いタイプも多いからです。
○浴槽内で体を沈め座ります(体育座りのような座り方がよいでしょう)
○立ち上がる際は、簡易式手すりや浴槽の縁をつかみ、足を引き寄せながら前かがみの姿勢を取るように立ち上がります
見守り介助のワンポイント
浴室内(洗い場や浴槽内)に石鹸が落ちていないか、滑らないかを入浴前等に確認しましょう!
撮影協力:
○まんてん堂 ひょうご湊(神戸市兵庫区)
○(株)ベストウエル ベストケア神戸(神戸市中央区)
○まんてん堂 ひょうご湊(神戸市兵庫区)
○(株)ベストウエル ベストケア神戸(神戸市中央区)