第10回 車いすからベッドへの移乗介助(2)〜見守り編(1)〜
前回より「車いすからベッドへの移乗介助」について解説しています。
今回から、移乗動作は一人で行える被介助者に対して、“もしもの時(ふらつき等)”の場合に備えて、介助者はどの位置で見守ればよいかを、2回にわたって解説します。
今回から、移乗動作は一人で行える被介助者に対して、“もしもの時(ふらつき等)”の場合に備えて、介助者はどの位置で見守ればよいかを、2回にわたって解説します。
被介助者の状態
麻痺の有無にかかわらず、一人で車いすからベッドに移乗動作が可能な方
車いすの位置(ポジション)
被介助者が自力でベッドサイドに車いすを横づけすることが困難な場合、介助者は正しい位置(フットレストをベッドサイド合わせ、極力角度をつけずに並行近く)に車いすがつけられるように介助します。
一人で移乗する時に考えられる危険
被介助者が一人で移乗動作を行う場合、どのような危険が考えられるでしょうか。
主なものは次の2つです。
・膝が砕けるようにしゃがみ込んでしまう
・前後左右の方向に倒れてしまう
主なものは次の2つです。
・膝が砕けるようにしゃがみ込んでしまう
・前後左右の方向に倒れてしまう
介助者の役割
原則:被介助者は自力でベッドへの移乗動作が行えるので、安全にベッドサイドに座れるよう動作を見守ります。移乗中のふらつき等に備えて、どの位置で見守れば一番よいかを考えます。
いざという時に“即”対応できない見守り位置
ベッドと車いすの間に立つ
車いすの後方に立つ
車いすの横に立ち、車いすを動かす
以上のような位置では、被介助者が安全に移乗する動作を見守ることが困難となります。正しい見守りの位置については、次回解説します。
撮影協力:ケアハウス青山苑(兵庫県姫路市)