第19回 食事の介助方法(2) 〜車いすでの食事の危険(2)〜
みなさん新年明けましておめでとうございます。
今年も家庭介護に役立てて頂けるよう頑張って書いてまいります。
新年の第1弾は、食事の介助方法の2回目です。前回、車いすに座った状態で食事をすることには、3つの危険があるとお伝えしました。今回も引き続き、被介助者が車いすに座った状態で食事介助をするとどうなるかを考えます。
今年も家庭介護に役立てて頂けるよう頑張って書いてまいります。
新年の第1弾は、食事の介助方法の2回目です。前回、車いすに座った状態で食事をすることには、3つの危険があるとお伝えしました。今回も引き続き、被介助者が車いすに座った状態で食事介助をするとどうなるかを考えます。
私たちの普段の食事の姿勢は?
みなさんは、普段食事をする際、どのような姿勢でどのような位置に茶碗などを置いていますか?
テーブルで食べる場合、いすに腰かけ、やや前傾姿勢になり、食卓の上に並べられた茶碗などを見下ろすような姿勢で、箸やスプーン類を使い口に運んで食べていませんか?
この時、両足は床についた状態で、食べる際にお皿の主・副菜などを目で追いながら、口に運ぶ物を選んだり、その大きさを認識しているのではないでしょうか。
テーブルで食べる場合、いすに腰かけ、やや前傾姿勢になり、食卓の上に並べられた茶碗などを見下ろすような姿勢で、箸やスプーン類を使い口に運んで食べていませんか?
この時、両足は床についた状態で、食べる際にお皿の主・副菜などを目で追いながら、口に運ぶ物を選んだり、その大きさを認識しているのではないでしょうか。
介助者が立位の状態で食事介助をすると、誤嚥の危険あり!
前回も解説しましたが、車いすに座ったまま食事をすると、被介助者の両膝は必要以上に上がり、お腹には強い腹圧がかかった状態になります。
老人ホームなどでは、介助者が立った状態のまま食事介助を行っている場面をよく見かけます。しかし、立った状態では介助が“上から下へ”の動きになってしまいます。被介助者の姿勢は、車いすの背もたれにもたれかかり、目線は上がり顎が上がった状態で、食べ物の量や大きさを認識できないまま口に入れるといった状態になるのです。これでは食べ物が食道をうまく通らず、気管に入ってしまう可能性が出てきます。つまり、誤嚥(誤嚥性肺炎)を引き起こしかねない危険な状況です!
老人ホームなどでは、介助者が立った状態のまま食事介助を行っている場面をよく見かけます。しかし、立った状態では介助が“上から下へ”の動きになってしまいます。被介助者の姿勢は、車いすの背もたれにもたれかかり、目線は上がり顎が上がった状態で、食べ物の量や大きさを認識できないまま口に入れるといった状態になるのです。これでは食べ物が食道をうまく通らず、気管に入ってしまう可能性が出てきます。つまり、誤嚥(誤嚥性肺炎)を引き起こしかねない危険な状況です!
車いすに座った状態のままの食事や、介助者が立位の状態での食事介助はやめておきましょう!
撮影協力:
○まんてん堂 ひょうご湊(神戸市兵庫区)
○(株)ベストウエル ベストケア神戸(神戸市中央区)