第36回 歩行の介助(4)〜安心・安全な介助方法〜
読者の皆さん、こんにちは。
今回は歩行介助の4回目で、被介助者のみならず介助者にとっても安心・安全な介助方法を紹介・解説します。
今回は歩行介助の4回目で、被介助者のみならず介助者にとっても安心・安全な介助方法を紹介・解説します。
被介助者が安心して歩行できる介助方法
被介助者の状態像
歩行時、身体バランスが不安定な方 など
介助の方法
※注意:介助者の立つ位置などは写真に準じて解説しています
・介助者は被介助者の左側に立ちます。
・介助者は被介助者のほうを向くように、少し斜めに構えます。
・介助者は被介助者の左側に立ちます。
・介助者は被介助者のほうを向くように、少し斜めに構えます。
・介助者は「左手」で被介助者の「左手」を軽く握ります。
※この時、強くつかまないように気をつけます。
※介助者の差し入れた「右手」は被介助者の腕をつかまないように気をつけます。
・この時のポイントは「右手」をまっすぐ伸ばし、親指の付け根あたりを「左脇の下」に当てるようにします
このような状態で被介助者のペースに合わせて歩行の介助をすることで、被介助者は安心して歩くことができます。
このような状態で被介助者のペースに合わせて歩行の介助をすることで、被介助者は安心して歩くことができます。
この介助の良い点
・被介助者は前(進行方向)が見えるので歩きやすい。
・被介助者は自力歩行時と同様の身体バランスをとりやすい。
・介助者の進行方向が見えるので、障害物を事前に確認し、ぶつかる等の危険を回避できる。
・脇の下に手を差し入れてバランスを取っているため、被介助者が身体のバランスを崩した際に、“バタッ”と倒れることを防げる。
・被介助者は自力歩行時と同様の身体バランスをとりやすい。
・介助者の進行方向が見えるので、障害物を事前に確認し、ぶつかる等の危険を回避できる。
・脇の下に手を差し入れてバランスを取っているため、被介助者が身体のバランスを崩した際に、“バタッ”と倒れることを防げる。
この介助で気をつけること
・介助者は歩行時、支えている(被介助者の)左腕が前に出過ぎないように、身体のバランスの維持に気をつけます(左腕が“前に習え”の状態にならないようにします)。
○介助者の歩行ペースが早くならないように気をつけます。
次回は、片麻痺の方の歩行と歩行介助を解説します(10月12日公開予定)。
○介助者の歩行ペースが早くならないように気をつけます。
次回は、片麻痺の方の歩行と歩行介助を解説します(10月12日公開予定)。
撮影協力:
○㈱インプルーヴ(日本福祉アカデミー仙台校)
○猪股 信洋/寺田 祐美
○㈱インプルーヴ(日本福祉アカデミー仙台校)
○猪股 信洋/寺田 祐美