第1回 寝返りの介助
「けあサポ」をご覧のみなさん、はじめまして貝塚です。
今月から家庭における介護技術について、さまざまな場面や状態を設定して、解説していきますので、よろしくお願いします。
1回目は「寝返りの介助」です。寝返りの介助は、床ずれを予防する上でも重要です。
今月から家庭における介護技術について、さまざまな場面や状態を設定して、解説していきますので、よろしくお願いします。
1回目は「寝返りの介助」です。寝返りの介助は、床ずれを予防する上でも重要です。
寝返りの介助方法
パターンA
●被介助者の状況:ひとりで寝返る動作が困難な場合の介助(全介助)
●介助のポイント:介助する時はベッドに膝をつく!
●介助方法(介助者の動き):
(1)被介助者の膝を立てる。
(2)立つ位置は相手の肩と立てた膝の間あたりがベスト(バランスの取りやすい位置)。
●介助のポイント:介助する時はベッドに膝をつく!
●介助方法(介助者の動き):
(1)被介助者の膝を立てる。
(2)立つ位置は相手の肩と立てた膝の間あたりがベスト(バランスの取りやすい位置)。
※写真の場合は左足
(4)片手は左肩と立てた膝の左側(外側)に当てる。
※「片足を乗せる」ことで(介助者の)腰痛予防になる上、腕の力だけに頼らず、身体全体で楽に行えます。
パターンB
●被介助者の状況:力はあるがベッドに手すりがない、あるいはベッドが狭いなどで寝返りしにくい(一部介助)。
・被介助者の両膝を立て、胸の上に両手を握り伸ばしてもらう。
・頭部(上体)を枕から外し、腹筋をするように少し起こしてもらう。
※介助者が一番力を使わなくてよい方法です。ただし、被介助者に頭部(上体)を起こす力や手を伸ばし握る力がないと、この姿勢は難しいです。
注意!
左の写真のように、ベッドのサイドレールを付けたまま介助を行うと、被介助者との距離が遠くなり、介助者が腰痛になる恐れもあるので、介助の際はサイドレールを外し、介助後に付け直しましょう。
手前に引き寄せる介助方法
寝返りの介助に関連した介助動作として、ベッドか狭い場合など仰向けに寝ている相手を手前に引き寄せてから寝返りの介助を行うことがあります。この介助について解説します。
(1)介助者は片足を引いて構える!
(2)寝返る方向は、片麻痺の場合、麻痺のないほうにしましょう。
撮影協力:メッセコミュニティケアセンターつつじ野(兵庫県加古川市)
撮影協力:メッセコミュニティケアセンターつつじ野(兵庫県加古川市)