第14回 車いすからベッドへの移乗介助(6)〜片麻痺の介助(3)〜
今回は片麻痺の介助方法のまとめとして、一人で立ち上がりが困難な場合等について解説します。
自力で立ち上がれない場合の介助方法
ポイント:第5回で紹介した立ち上がりの介助を取り入れることで、楽に立ち上がれます!
前回、ベッド寄りの足(内側の健足)を半歩(一歩)前に出し、手すり等につかまり立ち上がることでひとりでの移乗が可能…と紹介しました。
ただ、初動動作のお尻を持ち上げる等、一人での立ち上がりが難しい場合も考えられます。そんな時は立ち上がりの介助方法を取り入れます。
・被介助者のポジションや動作は、一人の場合と同じです。
↓
・介助者は被介助者の動作等の邪魔にならないように、車いすの横に構えます。
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前回、ベッド寄りの足(内側の健足)を半歩(一歩)前に出し、手すり等につかまり立ち上がることでひとりでの移乗が可能…と紹介しました。
ただ、初動動作のお尻を持ち上げる等、一人での立ち上がりが難しい場合も考えられます。そんな時は立ち上がりの介助方法を取り入れます。
・被介助者のポジションや動作は、一人の場合と同じです。
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・介助者は被介助者の動作等の邪魔にならないように、車いすの横に構えます。
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・「1・2・3」等と声を掛け、被介助者の力を主としながら立ち上がる介助をします。
麻痺側の足が絡む(捻じれる)理由
なぜ麻痺側の足が絡むのか?
それは、角度がついた車いすから両足を揃えた状態で立ち上がり身体を回旋させるため、足が絡むのです!
前回までに解説した中で、片麻痺の人が一人で車いすからベッドへ移乗する場合も、介助者が介助する場合においても、麻痺側の足が捻じれるように絡んでしまうことがあります。
移乗直前の被介助者の両足の状態(ポジション)は平行に揃っていることが多いものです。車いすはと言うと、ベッドに対して角度がついています(※詳細は第9回をご覧ください)
それは、角度がついた車いすから両足を揃えた状態で立ち上がり身体を回旋させるため、足が絡むのです!
前回までに解説した中で、片麻痺の人が一人で車いすからベッドへ移乗する場合も、介助者が介助する場合においても、麻痺側の足が捻じれるように絡んでしまうことがあります。
移乗直前の被介助者の両足の状態(ポジション)は平行に揃っていることが多いものです。車いすはと言うと、ベッドに対して角度がついています(※詳細は第9回をご覧ください)
※ここでの足の状態・・・内側の健側が下がり外側の足(写真では麻痺の左足)が前に出ている状態になります。
この状態のまま、ベッドに座ろうと身体を回旋させれば、麻痺側の足は動きの中でついてくるだけなので「×(ばってん)」のように両足が絡む(交差するような状態)ということになり捻挫等の原因となるのです。
両足が「×(ばってん)」にならないため、「半歩(1歩)」前に出すことが重要なのです。
撮影協力:
○まんてん堂 ひょうご湊(神戸市兵庫区)
○(株)ベストウエル ベストケア神戸(神戸市中央区)
○ケアハウス青山苑(姫路市)
○まんてん堂 ひょうご湊(神戸市兵庫区)
○(株)ベストウエル ベストケア神戸(神戸市中央区)
○ケアハウス青山苑(姫路市)