第28回 床(畳)からの立ち上がり方法(1)
読者の皆さん、こんにちは。今回からは、床や畳からの立ち上がり方法について解説します。連載スタート後にも触れたテーマですが、その時はいすからの立ち上がりについてでした。
被介助者が自力で立ち上がる場合
被介助者のイメージ
麻痺はなし。立ち上がる際に腰痛やお尻を持ちあげることが容易ではない方
このような状態の被介助者であれば、介助者による直接的な介助は必要ないケースも多いのではないでしょうか。被介助者が自力で立ち上がる方法を解説します。
このような状態の被介助者であれば、介助者による直接的な介助は必要ないケースも多いのではないでしょうか。被介助者が自力で立ち上がる方法を解説します。
用意する物
いす(または高さ40cm程度の安定した台など)
介助者の役割
介助者は被介助者のやや斜め後方にいすを置きます。この際、写真のように背もたれのある場合は、座面に(被介助者が)手をかけられるように置きます。
(被介助者が身体の向きを変え、四つばいの状態になるためです)
被介助者の動き
↓
・身体の向きを変えて、四つばいの状態になる
↓
↓
・両手で座面を押すように立つ
※注意点
(1)いす等の角で頭をぶつけないようにしましょう
(2)いすの座面に両手をつくため、両手をつく位置が浅い(手前)と、いすのバランスを崩すことが考えられます。介助者がいすを押さえておくと、より安心して立ち上がれるでしょう。
こうした動きをとれば、介助者が抱え上げるような介助をしなくても被介助者は立ち上がることができるのです。
次回は片麻痺状態の被介助者は独りで立ち上がる方法を解説します。
撮影協力:
○まんてん堂 ひょうご湊(神戸市兵庫区)
○(株)ベストウエル ベストケア神戸(神戸市中央区)