第45回 入浴の介助(7)〜介助が必要な場合の入浴介助(3)〜
読者の皆さん、こんにちは。
今回は介助が必要な場合の入浴介助のまとめです。
今回は介助が必要な場合の入浴介助のまとめです。
まとめ1〜浴槽横にシャワーチェアをつける〜
被介助者の状態にもよりますが、洗い場内での移動を極力少なくすることで、滑ることを防止します。シャワーチェアの位置は、その後の動作を考え、足を伸ばして浴槽をまたぐことができる所にします(写真を参考にしてください)。
被介助者に麻痺がある場合は、浴槽側に健側が来るように座ります。
まとめ2〜浴槽横での座位の安定等(1)〜
解説した介助方法では、浴槽横のシャワーチェアに座り、シャワーをかける・身体を洗う等の動作も行います。被介助者が浴槽側に“倒れてしまわないか?”と心配し、不安に感じることがあるかと思います。その解消策として、浴槽の蓋を浴槽に浸かるまでは閉めておと良いでしょう。
まとめ3〜浴槽横での座位の安定等(2)〜
洗体等の間、手すりにつかまって座位を安定させ、浴槽側への不安感の軽減に役立ちます。
まとめ4〜浴槽内の座位の安定〜
被介助者の中には、片麻痺などの理由により浴槽内座位が安定しない人もいます。簡易式手すりや浴槽縁につかまることができても身体がずれてしまう場合は押さえておくと良いでしょう。
まとめ5〜被介助者を浴槽内から出る際の介助者の足の位置〜
※想定は第43・44回の解説に沿っています
介助者の足の位置は、写真のように、左足は横に向け、右足は被介助者のお尻と足元の中間ぐらいに構えます。
介助者の左足は被介助者の両足が前にずれることを防止するストッパーの役目を果たします。被介助者の足が立ち上がる(介助者が引き上げる)際、前にずれてしまうと、シャワーチェアの位置から離れてしまい、座りづらくなります。右足の位置は介助者の腰痛防止や浴槽内で滑らないようにするためです。
介助者の足の位置は、写真のように、左足は横に向け、右足は被介助者のお尻と足元の中間ぐらいに構えます。
介助者の左足は被介助者の両足が前にずれることを防止するストッパーの役目を果たします。被介助者の足が立ち上がる(介助者が引き上げる)際、前にずれてしまうと、シャワーチェアの位置から離れてしまい、座りづらくなります。右足の位置は介助者の腰痛防止や浴槽内で滑らないようにするためです。
まとめ6〜被介助者を浴槽内から引き上げる際の動作〜
被介助者の上体を前に倒すように上体を引き上げます。
浴槽内に座位をとっている被介助者の上体をそのまま真上に引き上げると、介助者の姿勢が前傾しすぎてしまい、引き上げた際、腰痛等を引き起こす可能性があります。被介助者の上体を前に倒すように引き上げ、シャワーチェアを浴槽の縁に座れるまで持っていきます。
介助者の構え方ですが、被介助者の両脇の下に手を差し入れます。介助者の顔は浴槽の壁側に、被介助者の顔がシャワーチェア側にくるようにします。座る方向が見えることで被介助者の安心が得られるためです。
浴槽内に座位をとっている被介助者の上体をそのまま真上に引き上げると、介助者の姿勢が前傾しすぎてしまい、引き上げた際、腰痛等を引き起こす可能性があります。被介助者の上体を前に倒すように引き上げ、シャワーチェアを浴槽の縁に座れるまで持っていきます。
介助者の構え方ですが、被介助者の両脇の下に手を差し入れます。介助者の顔は浴槽の壁側に、被介助者の顔がシャワーチェア側にくるようにします。座る方向が見えることで被介助者の安心が得られるためです。
撮影協力:
○満快のふる郷 さくら東苗穂(札幌市東区)
○古川 昌義(さくら東苗穂ホーム長)
○西田 直史、矢部 実(さくら東苗穂職員)
○満快のふる郷 さくら東苗穂(札幌市東区)
○古川 昌義(さくら東苗穂ホーム長)
○西田 直史、矢部 実(さくら東苗穂職員)