第11回 車いすからベッドへの移乗介助(3)〜見守り編(2)〜
けあサポをご覧のみなさん、こんにちは。
今回は「車いすからベッドへの移乗介助」の3回目です。被介助者一人で車いすからベッドに移乗する時、“もしも”に備えて、介助者はどこで見守ればよいのか?その適切な位置を考えます。
今回は「車いすからベッドへの移乗介助」の3回目です。被介助者一人で車いすからベッドに移乗する時、“もしも”に備えて、介助者はどこで見守ればよいのか?その適切な位置を考えます。
想定されるアクシデント
○膝砕けの状態になり倒れる
○左右前後にバランスを崩し倒れる
その他、被介助者の状態や介助者の役割等については、前回(第10回)をご覧ください。
適切な見守り位置(ポジション)
介助者は、被介助者の前方やや斜めの位置に立ち、その動きを見守ります。(写真2〜4)
<ポイント>
○被介助者が車いすから立ち上がり、ベッドサイドに座るまでの動作の邪魔にならない前方に立つこと
○被介助者が身体のバランスを崩してもすぐに手が出せる距離を保ち、被介助者のやや斜めに立つこと
○被介助者が車いすから立ち上がり、ベッドサイドに座るまでの動作の邪魔にならない前方に立つこと
○被介助者が身体のバランスを崩してもすぐに手が出せる距離を保ち、被介助者のやや斜めに立つこと
それはなぜか?
この状況の場合、想定されるアクシデントの中で最も危険なのは、空間の広い(被介助者の)左側(写真の介助者の立っている側)にバランスを崩すことです。左側は身体のバランスを崩した時、つかまる物やクッション代りになるような物が何もありません。
その他の方向であればどうでしょうか?(安全という意味ではありませんが)被介助者の右側であればベッドがあるので、床に倒れるほどの衝撃は回避でき(ベッドを壁に付けている場合はぶつける可能性はあり)、前方であればベッドの手すり(サードレール)につかまることができます。また、後方であれば車いすがあるので、尻もち程度ですみます。何もない空間の左側を介助者がカバーするように見守ることで、安心して被介助者は移乗動作がとれるのです。
この状況の場合、想定されるアクシデントの中で最も危険なのは、空間の広い(被介助者の)左側(写真の介助者の立っている側)にバランスを崩すことです。左側は身体のバランスを崩した時、つかまる物やクッション代りになるような物が何もありません。
その他の方向であればどうでしょうか?(安全という意味ではありませんが)被介助者の右側であればベッドがあるので、床に倒れるほどの衝撃は回避でき(ベッドを壁に付けている場合はぶつける可能性はあり)、前方であればベッドの手すり(サードレール)につかまることができます。また、後方であれば車いすがあるので、尻もち程度ですみます。何もない空間の左側を介助者がカバーするように見守ることで、安心して被介助者は移乗動作がとれるのです。
撮影協力:ケアハウス青山苑(兵庫県姫路市)