第16回 車いすからベッドへの移乗介助(8)〜全介助の方法(2)〜
今回は前回に引き続き、被介助者の身体を全面的に介助する場合の移乗介助方法についてです。被介助者が安心して身を任せられ、介助者にとっても楽な「貝塚式の介助方法」をご紹介します。
<介助者の構え方・介助方法>
介助のポイント
被介助者が前傾姿勢をとれる介助動作を取り入れる!
被介助者を立ち上がらせる必要はない!
(前回解説した)5つの苦痛や不安を抱く方法は行わない!
被介助者を立ち上がらせる必要はない!
(前回解説した)5つの苦痛や不安を抱く方法は行わない!
介助の方法
(1)被介助者の正面近くに立つ
(3)被介助者に、両手(腕)を軽く組むように前に置いてもらう
※脇の下に入れる手の位置は、親指の付け根あたりとします。手を背中(肩甲骨あたり)までまわしてしまうと、介助者の姿勢が前傾してしまい、腰痛の恐れや被介助者が動作をとる際、前傾姿勢となりにくいためです。
(6)介助者の足元は、左足はベッドに近づける
※左足がベッドから離れていると、被介助者がベッドに座る際に手先だけの介助となり、腰に負担がかかるためです。ただし、介助者の身長等違うため、自分のバランスがとりやすい位置を考えましょう。
※被介助者が進行方向にあるベッドを確認できることで安心感をもてるためです。
介助の流れは難しいものではないのですが、個々の介助者の足の位置や引き寄せる際の力加減などは写真ではなかなか表わせません。被介助者以外で繰り返し練習して“慣れる”ことで、介助のコツを身につけていきましょう。
この連載でも次回、介助方法の補足をしたいと思います。
撮影協力:
○まんてん堂 ひょうご湊(神戸市兵庫区)
○(株)ベストウエル ベストケア神戸(神戸市中央区)
この連載でも次回、介助方法の補足をしたいと思います。
撮影協力:
○まんてん堂 ひょうご湊(神戸市兵庫区)
○(株)ベストウエル ベストケア神戸(神戸市中央区)