第37回 歩行の介助(5)〜片麻痺の方の歩行介助〜
読者のみなさん、こんにちは。
今回は歩行介助の最終回で、片麻痺の方の歩行について考えます。麻痺の程度や補装具の使用の有無等により、個々に違いがありますが、特徴的な歩行とその介助について解説します。
今回は歩行介助の最終回で、片麻痺の方の歩行について考えます。麻痺の程度や補装具の使用の有無等により、個々に違いがありますが、特徴的な歩行とその介助について解説します。
一般的な歩行の仕方(麻痺がない場合)
この時、足元は踵をつく、つま先に重心をかける、膝を少し曲げるなどを動作に取り入れながら歩きます。
片麻痺の方の歩行とその特徴(左麻痺の場合)
歩行の場面(杖を持っているか否か、浴室内、坂道など)により、独りでの歩行が困難な場合はありますが、片麻痺でも杖を使うなどして独りで歩行することは十分可能です
立位時、まっすぐに立つことが難しく、身体は健側(右側)にやや斜めに傾く
麻痺側の足は外側に回旋させながら前に出す
※写真の足元はわかりやすく少し大きく回旋させています。
介助のワンポイント
ただし、被介助者の麻痺足が半円を描くように回旋しながら前に出すことが特徴ですから、介助者の足元が被介助者の足とぶつからないように注意することが必要です。気持ち半歩手前に出て構え、被介助者のペースに合わせて歩くことです。
※次回からは「入浴の介助」です(10月26日公開予定)。
撮影協力:
○(有)悠らいふ
○森下 龍司(日本福祉アカデミー柏校 専任講師)
○㈱インプルーヴ
○猪股 信洋/寺田 祐美
○(有)悠らいふ
○森下 龍司(日本福祉アカデミー柏校 専任講師)
○㈱インプルーヴ
○猪股 信洋/寺田 祐美