第38回 入浴の介助(1)〜入浴介助に活用する福祉用具等〜
読者の皆さん、こんにちは。今回から入浴の介助をテーマにします。
入浴を楽しみにしている被介助者の方も多いのではないでしょうか。しかし介助者にとっては、(被介助者が)裸の状態での介助となるため、身体を支えにくい、足元が滑る可能性があるなど、介助の際に神経を使う場面だといえます。
今回はまず、家庭での入浴に使用する福祉用具などについて紹介・解説します。
入浴を楽しみにしている被介助者の方も多いのではないでしょうか。しかし介助者にとっては、(被介助者が)裸の状態での介助となるため、身体を支えにくい、足元が滑る可能性があるなど、介助の際に神経を使う場面だといえます。
今回はまず、家庭での入浴に使用する福祉用具などについて紹介・解説します。
浴槽
最近の浴槽の形状は、健康浴(半身浴)志向もあり、足が比較的伸ばしやすい横長のタイプが多いです。足を伸ばして入れるのは良いのですが、高齢者や(被介助者が)片麻痺の場合、浴槽から腰を上げる(立ち上がる)際に、足を滑らせしまうことなども考えられるので、注意が必要です。
簡易式手すり
住宅改修で浴槽の壁などに固定式の手すりをつけることもできます。浴槽の形や浴室の広さなどにより固定式の手すりが使いづらい場合は、簡易式手すりが便利です。取り外しができる上、浴槽内からの立ち上がり、お湯に浸かっている際はつかまる手すりとして大変便利です。
反対に使いづらい場合もあります。最近の横長の浴槽では、浴槽の形状がひょうたん型などになっているものも多く、こうした簡易式手すりが取り付けられない、または取り付ける箇所が限られることが多いです。
うまく取り付けられれば、介助者が介助せず(被介助者の状態にもよりますが…)浴槽をまたぐことが可能になります。
反対に使いづらい場合もあります。最近の横長の浴槽では、浴槽の形状がひょうたん型などになっているものも多く、こうした簡易式手すりが取り付けられない、または取り付ける箇所が限られることが多いです。
うまく取り付けられれば、介助者が介助せず(被介助者の状態にもよりますが…)浴槽をまたぐことが可能になります。
シャワーチェア(入浴用いす)
タイプは大きく2種類で、肘置きがないタイプ(写真は肘付きタイプ)、肘置きが付いたタイプ(肘置きが固定式タイプと肘置きが跳ね上げ式になるタイプがあります)です。どちらのタイプでも、いすの高さを調整することが可能です。
滑り止めマット
浴槽内いす
浴槽内に沈めて、腰掛けいすとして使用します。被介助者が腰痛や浴槽内に腰を下ろすと膝痛などで立ち上がりが困難な場合に使うと良いでしょう。注意点は、洗い場から浴槽をまたぐ際に、浴槽内いすの上に足を下ろさないように気をつける必要があります。固定されたものではないので、足を踏み外すことで身体バランスが崩れ倒れてしまう可能性があります。
撮影協力:まんてん堂 ひょうご湊(神戸市兵庫区)