第48回 入浴の介助(9)〜2人での介助方法の気を付ける点〜
読者の皆さん、こんにちは。
今回は、2人で行う入浴介助のまとめとして気を付ける点を整理します。
今回は、2人で行う入浴介助のまとめとして気を付ける点を整理します。
その1:2人の役割を事前に相談しておきましょう!
2人での介助が必要な被介助者の状態を考えると、シャワーチェアでの座位が不安定であるなど、1人介助ではなく2人介助とする理由があります。そのため、必ず1人の介助者は常時、被介助者の側で「支える」「見守る」必要があります。ですから同時に2人が同じ動きをとったり、2人とも被介助者から離れるようなことがあれば、けが等につながることが考えられるので、2人の動きをあらかじめ決めておきましょう。
その2:タオル等は事前に用意しておきましょう!
浴室内など身近に取れるところにタオル等をあらかじめ用意しておくと、被介助者から離れないですみます
その3:被介助者(介助者)の顔の位置に気を付けましょう!
<場面1>シャワーチェアから浴槽の縁側にお尻の位置をずらす時
※お詫びと訂正
第46回に解説したこの場面での介助方法の写真が、良くない対応(介助者の顔の位置)のものを使用していました。訂正します。
第46回に解説したこの場面での介助方法の写真が、良くない対応(介助者の顔の位置)のものを使用していました。訂正します。
<場面2>浴槽内から浴槽の縁にあがる時
この場合は、被介助者の顔が洗い場・シャワーチェア側を向くようにします。着地点や進行方向が見えないと被介助者は(見えない)不安で力んでしまう場合があり、介助にも必要以上の力を必要とする場合があるからです。
その4:浴槽内からあがる時の介助方法に気を付けましょう
被介助者の後ろに居る介助者が(被介助者の)両脇の下に後方から手を差し入れ、持ち上げるようにするのはやめたほうがよいでしょう。被介助者の姿勢が前かがみになるような動きがとれないことや、後ろから抱え上げる介助ではシャワーチェアに座る際の介助動作が“被介助者を斜め前に送り出すような”動作になるため、介助者の腕や腰にかかる負担が大きいからです。
撮影協力:
○満快のふる郷さくら東苗穂(札幌市東区)
○大戸 淳(さくら千歳 ホーム長)
○西田 直史(さくら東苗穂 主任)
○田上 幸輔(さくら発寒 副主任)
○満快のふる郷さくら東苗穂(札幌市東区)
○大戸 淳(さくら千歳 ホーム長)
○西田 直史(さくら東苗穂 主任)
○田上 幸輔(さくら発寒 副主任)