第23回 車いすの介助(2)〜車いすの広げ方・たたみ方〜
今回は車いすの介助の2回目です。
取り扱い方法(広げ方・たたみ方)を紹介・解説します。
取り扱い方法(広げ方・たたみ方)を紹介・解説します。
よく見かける車いすの広げ方・たたみ方
広げ方
(2)座面の両サイドを上から力を掛けて押し広げるようにします。
たたみ方
介助者は車いすの後方か左右どちらかに立ちます。座面の前後を持ち、すくうようにそのまま上に持ち上げます。これが一般的な方法です。
よく見かける広げ方・たたみ方の問題
この方法は、方法自体は難しいものではありませんから、その点は問題ありません。
広げる際に両手で座面を押して広げるため、2本のタイヤが接着面である床(畳やカーペットなど)に擦られながら広がっていく点が問題なのです。タイヤはどうなるでしょうか。“摩耗(すり減る)”します!車も自転車も同様、使えば摩耗して行くものですが、必要以上に摩耗させる必要はありません。こうした方法で車いすを取り扱うことで結果、タイヤの溝が無くなるのが早まり、ブレーキの効きが悪くなり、畳やカーペットなども傷んでしまいます。たたむ場合も同じです。
では、次に正しい取り扱い方法を紹介・解説します。
広げる際に両手で座面を押して広げるため、2本のタイヤが接着面である床(畳やカーペットなど)に擦られながら広がっていく点が問題なのです。タイヤはどうなるでしょうか。“摩耗(すり減る)”します!車も自転車も同様、使えば摩耗して行くものですが、必要以上に摩耗させる必要はありません。こうした方法で車いすを取り扱うことで結果、タイヤの溝が無くなるのが早まり、ブレーキの効きが悪くなり、畳やカーペットなども傷んでしまいます。たたむ場合も同じです。
では、次に正しい取り扱い方法を紹介・解説します。
車いすの正しい広げ方・たたみ方
取り扱いの方法は次の通りです。
(1)車いすの後方に立ちます。
(2)車いすのハンドルを持ち、左右に広げます(また座れる状態まで広がっていません)
(3)(介助者はどちらの手でも構いませんので)車いすの肘置きを持ちます。
(1)車いすの後方に立ちます。
(2)車いすのハンドルを持ち、左右に広げます(また座れる状態まで広がっていません)
(3)(介助者はどちらの手でも構いませんので)車いすの肘置きを持ちます。
(5)反対の手で(持ち上がった側の)車いすの座面の後方を押して広げます。
※押す側は、持ち上げた座面の後方です。
※決して床等に着いている側を押さないでください。「よく見かける方法」と同じ状態になってしまいます。
※介助者は車いすの後方に立つ際、少し足を開いて“片側のタイヤを持ち上げやすい”や“反対の手の平で押しやすい”ようバランスを取りましょう。
たたみ方
(1)片方の手で肘置きを持ちながらタイヤを持ち上げます
(2)反対の手で、座面の後方の中心辺りをすくうように持ち上げます。
こうすれば、車いすは長持ちもしますし、安全に使うことが出来るのです。
撮影協力:
○まんてん堂 ひょうご湊(神戸市兵庫区)
○NPO法人 泉南ドリーム(大阪府泉南市)