第35回 歩行の介助(3)〜よく見かける介助方法(2)〜
読者の皆さん、こんにちは。今回は歩行介助の3回目で、よく見かける介助方法を2例紹介・解説します。
よく見かけるかる介助方法(2)
被介助者の状態像
麻痺はなく、歩行の際に身体バランスが不安定な方 など
介助の方法
前回の「よく見かける介助方法」(第34回参照)と似ています。
・介助者は被介助者と向き合うように立ちます。
・介助者は被介助者の肘を軽く持ちます(この点が前回と違うところです)
・被介助者にも同様に、介助者の肘を持ってもらいます
・この状態で介助者は後ろ向きに歩きます
・介助者は被介助者と向き合うように立ちます。
・介助者は被介助者の肘を軽く持ちます(この点が前回と違うところです)
・被介助者にも同様に、介助者の肘を持ってもらいます
・この状態で介助者は後ろ向きに歩きます
この介助の良い点と問題点
<良い点>
前回(第34回)の介助方法と比較してみると、前回は手をつないで歩きましたが、この方法では肘を持っているため、被介助者が前傾姿勢なることなく、介助者と被介助者との距離も一定に保つことが可能です
<問題点1>被介助者は進行方向が見えない!
介助者と被介助者との距離が近いため、(被介助者が)進行方向が見えないことです。どこまで歩けばよいのか、といった不安を抱くこともあるでしょう。
<問題点2>転倒などの危険がある!
介助者は後ろが見えません。足を障害物にぶつける、引っ掛けて転ぶなど危険が伴います。介助者が転べば被介助者も同時に転ぶ可能性大です
前回(第34回)の介助方法と比較してみると、前回は手をつないで歩きましたが、この方法では肘を持っているため、被介助者が前傾姿勢なることなく、介助者と被介助者との距離も一定に保つことが可能です
<問題点1>被介助者は進行方向が見えない!
介助者と被介助者との距離が近いため、(被介助者が)進行方向が見えないことです。どこまで歩けばよいのか、といった不安を抱くこともあるでしょう。
<問題点2>転倒などの危険がある!
介助者は後ろが見えません。足を障害物にぶつける、引っ掛けて転ぶなど危険が伴います。介助者が転べば被介助者も同時に転ぶ可能性大です
よく見かける介助方法(3)
被介助者の状態像
麻痺もなく、基本的にはひとりでも歩行が可能な方、他者と歩くことで安心する方 など
介助の方法
・介助者は被介助者の横に立ちます。
・手をつなぎ歩きます。
・手をつなぎ歩きます。
この介助の問題点
一見すると、手をつないで歩いていて問題がなさそうに思えますが…。
<問題点1>歩行のペースが段々と合わなくなってくる!
横に並んで歩行している間は問題ありませんが、段々と介助者の歩行ペースが被介助者より早くなりがちです。これでは被介助者が手を引っ張られるような状態になり、歩行バランスが悪くなり歩きにくいです。介助者も被介助者が視界に入らず後ろの様子がわかりません
<問題点1>歩行のペースが段々と合わなくなってくる!
横に並んで歩行している間は問題ありませんが、段々と介助者の歩行ペースが被介助者より早くなりがちです。これでは被介助者が手を引っ張られるような状態になり、歩行バランスが悪くなり歩きにくいです。介助者も被介助者が視界に入らず後ろの様子がわかりません
<問題点2>手首をひねる、転ぶ危険がある!
問題点1に伴い、被介助者が身体バランスを崩す、何かにつまずくことがあれば、(介助者とつないでいる)手首をひねってしまう可能性があります。また、転んだ場合、介助者は視界に(被介助者が)入っていないため直ぐに手を差し伸べることができません
※次回は、9月28日(火)に公開予定です。
問題点1に伴い、被介助者が身体バランスを崩す、何かにつまずくことがあれば、(介助者とつないでいる)手首をひねってしまう可能性があります。また、転んだ場合、介助者は視界に(被介助者が)入っていないため直ぐに手を差し伸べることができません
※次回は、9月28日(火)に公開予定です。
撮影協力:
○㈱インプルーヴ(日本福祉アカデミー仙台校)
○浅見 秀之(日本福祉アカデミー仙台校 専任講師)
○猪股 信洋/瀬谷 宏幸/寺田 祐美
○㈱インプルーヴ(日本福祉アカデミー仙台校)
○浅見 秀之(日本福祉アカデミー仙台校 専任講師)
○猪股 信洋/瀬谷 宏幸/寺田 祐美