第43回 入浴の介助(6)〜介助が必要な場合の入浴介助(1)〜
読者の皆さん、新年おめでとうございます。この連載も足掛け3年目を迎えました。
今回は1人では入浴が困難な被介助者に対する介助方法で、浴槽に浸かるまでを解説します。
今回は1人では入浴が困難な被介助者に対する介助方法で、浴槽に浸かるまでを解説します。
被介助者像
片麻痺の人、浴槽をまたぐことが困難な人など、1人での入浴動作が困難で介助を必要とする状態の人
介助方法等
○事前の準備
・浴槽縁の高さにシャワーチェアの高さを合わせます
※シャワーチェアは既製品ですから、高さが完全に同じにならないことが多いです。その場合は、浴槽の縁の高さを超えないようにします。
・この位置で身体を洗うなども行います
※この際の注意点などは、次々回で補足します
○介助者の動き(介助者の足の動き等は写真に沿って解説します)
・(浴槽縁につけている)シャワーチェアに座っている被介助者の前に立ちます。
※左足を入れるのは、被介助者の身体バランスが浴槽側に崩れそうになる等、もしもの際、壁に手をつく等して身体を支えるためです。もし右足を入れると、左足は洗い場側に残ってしまい、浴槽側に移動する際に介助者もつられてバランスを崩しやすくなります。踏ん張り切れない可能性があるのです。
・この後、被介助者の座位を浴槽側に少し移動します。
※寄せ過ぎると浴槽内に落ちてしまう可能性があるので、気をつけましょう。
※この後、浴槽をまたぐ際に開脚の幅が広がり過ぎないようにするためです
・被介助者を浴槽内にお尻をそのままずり落とすように上半身を入れます。
・浴槽内での座位の安定を図ります。
ワンポイント
○被介助者の上半身を常に支えておきましょう!
○介助者は介助前に足の裏を洗っておきましょう!洗い場・
浴槽内での介助中に滑らないようにするためです
撮影協力:
○グループホーム 満快のふる郷 さくら東苗穂(札幌市東区)
○西田 直史、矢部 実(さくら東苗穂職員)
○グループホーム 満快のふる郷 さくら東苗穂(札幌市東区)
○西田 直史、矢部 実(さくら東苗穂職員)