第29回 床(畳)からの立ち上がり方法(2)〜片麻痺の場合〜
皆さん、こんにちは。今回は「床からの立ち上がり方法」の2回目として、片麻痺の被介助者が自力で立ち上がる方法(動作手順)を解説します。
片麻痺の被介助者が自力で立ち上がる方法
被介助者のイメージ
片麻痺で特段の拘縮や下肢の変形がない状態の方(写真は左麻痺の設定です)
用意する物
特にありません。
被介助者の動き
・両足を伸ばした状態で座ります。
・健側の手は床に着きます。
※この時、やや斜めに上半身を倒した状態になります。斜めになることで次の動作に移りやすくなります。
・健側の手は床に着きます。
※この時、やや斜めに上半身を倒した状態になります。斜めになることで次の動作に移りやすくなります。
・健側の足を麻痺側の足の下に折り込むように曲げます。
・健側の膝を床に着き、(半身を)四つばいの状態にします。
・健側の手を着いたまま、健足の膝とお尻を持ち上げて立ち上がります。
※この時点では、麻痺側の足が外側に開いたような状態になっています。
・外側に開いた状態になっている麻痺足を健側の手で自分の方に引き寄せます。
※ズボン等の生地を持って引き寄せるのが良いでしょう。
介助者の役割
被介助者は、立ち上がるまでの間にバランスを崩し、倒れる危険性があります。状態に応じて見守り等を行う場合は以下の通りです。
・まずは、自力での立ち上がる動作を見守りましょう。
・見守る位置としては、室内の様子(近くに椅子がある、隣がソファなど)により違いますが、被介助者が四つばいの状態になった時、すぐに手を出せるよう、麻痺側の前方に立つとよいでしょう。
・まずは、自力での立ち上がる動作を見守りましょう。
・見守る位置としては、室内の様子(近くに椅子がある、隣がソファなど)により違いますが、被介助者が四つばいの状態になった時、すぐに手を出せるよう、麻痺側の前方に立つとよいでしょう。
撮影協力:
○まんてん堂 ひょうご湊(神戸市兵庫区)
○(株)ベストウエル ベストケア神戸(神戸市中央区)