第55回 乗用車に乗る際の介助方法(1)
読者の皆さん、こんにちは。梅雨も明け暑い季節がやって来ました。体力を維持するため、介助者の皆さんも食事や水分をしっかりとるようお気をつけください。
今回からは車(乗用車)に乗る際の介助方法を解説します
今回からは車(乗用車)に乗る際の介助方法を解説します
車のタイプによる介助の違い
車は、軽自動車、コンパクトな普通車、セダンタイプやワゴンタイプなどさまざまなタイプがあります。車体や車高の低い車の場合と車高(天井が高い)の高い車とでは、乗り降りの際の介助方法が一部異なることがあります。ここでは、車高の高い車で解説しながら、車高が低い場合の注意点などの解説を加えていきます
被介助者の状態像
・車いすを使用しているが立位は可能な方。麻痺はなし
・介助によって歩行が可能な方
・介助によって歩行が可能な方
介助方法
・介助者は次のことに注意して介助を行います。
○ | 被介助者がドア側に倒れないように気をつける |
○ | 被介助者が座席にお尻を乗せた際、座りが浅くズレ落ちないように気をつける |
○ | 被介助者がドアの一部を持つなどした際、ドアが車体側に流れてこないように身体でストップできるように気をつける |
※車高の低い車であれば、右足を乗せるのではなく、車いすから立ち上がった後、やや後ろを向くようにお尻から座席に座るのも良いでしょう
・介助者は座席にお尻がどの程度乗っているかを確認します
<お尻のずらし方>
○ | 介助者は被介助者のお尻を両手で下からすくうように持ってずらします |
○ | この時、介助者が腰痛にならないためにも、片足(写真では左足)を車内に乗せてから行うことが大切です |
※ | 被介助者の両足が車内に乗った後にずらす場合は、介助者が車内に入ることができれば、乗り込んでから行います |
・両足が乗ったのを確認した後、お尻を座席中央になるようにずらします
・乗車完了です。
撮影協力:
○まんてん堂ひょうご湊(神戸市兵庫区)
○藤原 直子 (株)ベストウエル ベストケア神戸(神戸市中央区)
○木村 恵美 まんてん堂すま飛松(神戸市須磨区)
○まんてん堂ひょうご湊(神戸市兵庫区)
○藤原 直子 (株)ベストウエル ベストケア神戸(神戸市中央区)
○木村 恵美 まんてん堂すま飛松(神戸市須磨区)