第54回　鈴井絵里佳さん

日程			勉強内容	その他
2012年	7月		・第24回試験の問題を解答しはじめる	卒業論文の執筆開始
	9月		・「模擬試験」を受けて、自分の得意分野と不得意分野を確認する ・毎日、空いた時間に「赤マル福祉の一問一答」を少しでも解く ・「一問一答集」を解く
	11月		―	卒業論文が完成
	12月		・「過去問を解いて、不正解だったもの」や「正解でもよく理解できていないもの」を一つひとつ『ワークブック』で調べる
2013年	1月		・ゼミ教員に自分の得意分野と不得意分野を分析してもらい、実際の試験の時にそれらにどう対応するのか（時間配分や見直しの時の留意点など）助言を数回に渡って受ける ・試験2週間前からは、不得意分野を中心に、「赤マル福祉の一問一答」を毎日600問程度解く
	1月	27日	国家試験
	3月		見事合格

　高校を卒業してすぐに介護の仕事を始めましたが、利用者が思っていることや支援してほしいことを、乏しい経験と知識から推測することしかできませんでした。
　知識がないなかで支援しようとしても説得力のある説明ができず、利用者の家族に質問されても自信をもって答えることができませんでした。そのような苦い経験から、もっと専門的に物事を考えられるようになりたいと思いました。また、自分の思っていることを学術的に説明できるようになるために、大学に進学して社会福祉士を目指しました。

　卒業論文の執筆が落ち着いた11月頃より、本格的に勉強を始めました。それまでは、たとえ１０問程度でも、毎日欠かさずに赤マル福祉の一問一答を解くようにしました。
　11月頃より、過去問を解いて分からなかった言葉は、その都度『ワークブック』で理解できるまで調べました。また、電車を待っている時や授業の空き時間など空いている時間に少しでも勉強し、国家試験が頭から離れないようにしました。
　もともと勉強は得意ではなかったため、机に向かったのは「模擬試験」の前程度で、それ以外はソファに座ってスマホ で問題を解いたり、『ワークブック』を読んだりしていました。
　やる気がないときは、長い時間ダラダラとやらないようにすることで、勉強が嫌にならないようにしました。

　直前まで体調にあまり気を使っていなかったため、少し体調を崩してしまいましたが、すぐに病院に行き頓服をもらい当日にそなえました。
　また、新しいことを覚えようとすると時間がかかり曖昧にしか覚えられないので、新しいことは覚えず、すでに覚えたことを見直しました。当日は、何度も間違えた箇所の復習や苦手な科目の簡単な問題を確認しました。

　現在は、認知症対応型通所介護施設の相談員として働いており、利用者本人や家族からの相談・要望に対応しています。
　勤務している施設は、総天竜杉で建造されていることが特長です。施設全体に漂うその優しい香りは、利用者の精神的な安定にも一役を担っているといっても過言ではありません。多くの方にご覧いただくのが目標ですので、いつでもお立ち寄りください。

　国家試験は科目が多いため少しずつでもいいので早めに始め、自分の得意・不得意な科目、点数の取れる科目などを把握し、自分に合った勉強方法で根気よく続けて行くことが大切だと思います。長い時間多くの事を覚えなくてはならないので、嫌にならない勉強方法を見つけると良いと思います。
　勉強が本当に苦手な私が合格できたのは、「絶対合格する」という思いを信じて支えてくれた恩師、友人、家族のおかげです。
　皆さんも強い意志を持って頑張ってください。