国家試験を突破して晴れて社会福祉士の資格を取得した皆さんに、効果的な勉強法や仕事をしながら勉強を続けるコツ、資格を仕事に活かす展望などについてうかがいました。
第41回 小柳達也さん
北星学園大学
小柳達也さんが使った参考書
2005社会福祉士国家試験模擬問題集
社団法人日本社会福祉士会=編集
中央法規出版
社団法人日本社会福祉士会=編集
中央法規出版
2006社会福祉士国家試験模擬問題集
社団法人日本社会福祉士会=編集
中央法規出版
社団法人日本社会福祉士会=編集
中央法規出版
第15回‐17回 社会福祉士国家試験解説集
社団法人日本社会福祉士養成校協会=編集
中央法規出版
社団法人日本社会福祉士養成校協会=編集
中央法規出版
社会福祉士・精神保健福祉士受験ワークブック2006(共通科目編)
社会福祉士・精神保健福祉士受験ワークブック編集委員=編集
中央法規出版
社会福祉士・精神保健福祉士受験ワークブック編集委員=編集
中央法規出版
社会福祉士受験ワークブック2006(専門科目編)
社会福祉士受験ワークブック編集委員会=編集
中央法規出版
社会福祉士受験ワークブック編集委員会=編集
中央法規出版
必携社会福祉士 関連専門科目編2006
みずきの会社会福祉士試験研究会=編著
筒井書房
みずきの会社会福祉士試験研究会=編著
筒井書房
必携社会福祉士 専門科目編2006
みずきの会社会福祉士試験研究会=編著
筒井書房
みずきの会社会福祉士試験研究会=編著
筒井書房
小柳さんの合格までの道のり
※合格のための必勝3カ条
1、自分に合った勉強方法をみつけ貫くこと
2、受験仲間との距離感を確保すること
3、受験に対する危機感を保つこと
1、自分に合った勉強方法をみつけ貫くこと
2、受験仲間との距離感を確保すること
3、受験に対する危機感を保つこと
社会福祉士を目指したきっかけ
社会福祉士を目指す前は、専門学校で主に介護福祉士を目指して学んでいました。日々の授業や実習、地域におけるボランティア活動などを通じて社会福祉士の活躍と重要性を知り、この資格を取得したいと考えるようになりました。そこで、家族や先生方に相談したうえで、専門学校卒業(介護福祉士取得)後、社会福祉士の受験資格が取得可能な福祉系4年制大学へ編入学しました。
自分に合った勉強方法をみつけ貫くこと
社会福祉士国家試験に合格するにあたり、まずは自分に合った勉強方法をみつけることが大切だと思います。代表的な勉強方法は、次のようなものではないでしょうか。
ここに挙げたのは、あくまでも個人学習の代表的な方法です。
受験勉強開始前に、既に社会福祉士国家試験に合格している先輩から、(3)の勉強方法を主に取り入れると、効率よく理解が進むといったアドバイスをいただき、これを実行しました。
しかしながら、私にとってこの方法は、時間が長くかかる割に、その労力に見合った理解を得ることができませんでした。おそらく、その先輩にとっては(3)の方法が自分に合った勉強方法であり、良かれと思い後輩の私に勧めてくださったのだと思います。
多くの場合、受験生は人からのこのようなアドバイスに触れつつ学習を進めることになります。そうした際に一喜一憂せず、これをその方の良心としてありがたく受け取りながらも、自分に本当に合った勉強方法を貫き、効率的・効果的な受験勉強をすることが賢明だと思います。
ちなみに、私は、(1)と(2)の方法を採用しました。
(1) 教科書やワークブック、必携等を繰り返し読む
(2) 模擬擬問題や過去問題、模擬試験問題等を繰り返し解く
(3) ノートに覚えたい内容を書き取る
(2) 模擬擬問題や過去問題、模擬試験問題等を繰り返し解く
(3) ノートに覚えたい内容を書き取る
ここに挙げたのは、あくまでも個人学習の代表的な方法です。
受験勉強開始前に、既に社会福祉士国家試験に合格している先輩から、(3)の勉強方法を主に取り入れると、効率よく理解が進むといったアドバイスをいただき、これを実行しました。
しかしながら、私にとってこの方法は、時間が長くかかる割に、その労力に見合った理解を得ることができませんでした。おそらく、その先輩にとっては(3)の方法が自分に合った勉強方法であり、良かれと思い後輩の私に勧めてくださったのだと思います。
多くの場合、受験生は人からのこのようなアドバイスに触れつつ学習を進めることになります。そうした際に一喜一憂せず、これをその方の良心としてありがたく受け取りながらも、自分に本当に合った勉強方法を貫き、効率的・効果的な受験勉強をすることが賢明だと思います。
ちなみに、私は、(1)と(2)の方法を採用しました。
受験仲間との距離感を保つこと
社会福祉士を目指そうとした際、養成校に在学して勉強される方が大勢おられると思います。特に、養成校の通学課程では、同期生と試験へ向けたモチベーションを高め合い、切磋琢磨していくことができるなど、肯定的な要素が強く働きます。しかしながら、あくまでも最終的に受験をするのは自分自身であり、自分と周囲の仲間が抱える課題は異なることを自覚する必要があります。
このことについて、ひとつのエピソードを紹介します。
私は、当時通っていた養成校(福祉系4年制大学)の最終年次の春、身近に立ち上がった社会福祉士の国家試験対策を行う小規模なサークル(未公認)に加入しました。このサークルの主な活動方針は、国家試験を想定した問題を各々のメンバーが作成し、これを解き合い、学びを深めることでした。当初、活動は順調でしたが、夏頃になり、メンバー各自の得意分野や苦手分野の偏りがかなり目立つようになったことから、このサークル活動は終わり、その後、各々が自分に合った勉強方法をみつけ学習を進めることになりました。
今にして考えるとここで作られた問題の質は低かったものの、このサークルに加入したことによって、「メンバー各自が色々な問題に慣れたこと」と「試験へ向けたモチベーションを高め合えたこと」が主な収穫だったように思います。そして、ここで得られたことは、メンバー各自にとって受験における基礎力となり、その後の自己学習生活を送るうえでの糧となりました。これは、受験仲間との協力体制が最後までうまく機能したケースだと思いますが、その一番の理由は、サークル(グループ)の規模が小さくメンバー間の凝集性も高かったことから、各自の納得のもと臨機応変に活動を中止できたことだと思います。
受験勉強を行う生活において、仲間はいるにこしたことはありません。ただし、そこでは「仲間同士の距離感」について、事前に話し合いルールをつくってこそ、居心地の良い環境のなかで試験当日まで学習を進めていけると思われます。そして、そこでの仲間は、将来的にも関係の機微を心得た頼もしい存在になると思われます。
余談ですが、現在、社会福祉士の全国統一模試や過去問解説集、模擬問題集の作問を一部担当させていただいていますが、このなかにおいても、当時のサークルでの取り組みがいきており、感謝しています。
このことについて、ひとつのエピソードを紹介します。
私は、当時通っていた養成校(福祉系4年制大学)の最終年次の春、身近に立ち上がった社会福祉士の国家試験対策を行う小規模なサークル(未公認)に加入しました。このサークルの主な活動方針は、国家試験を想定した問題を各々のメンバーが作成し、これを解き合い、学びを深めることでした。当初、活動は順調でしたが、夏頃になり、メンバー各自の得意分野や苦手分野の偏りがかなり目立つようになったことから、このサークル活動は終わり、その後、各々が自分に合った勉強方法をみつけ学習を進めることになりました。
今にして考えるとここで作られた問題の質は低かったものの、このサークルに加入したことによって、「メンバー各自が色々な問題に慣れたこと」と「試験へ向けたモチベーションを高め合えたこと」が主な収穫だったように思います。そして、ここで得られたことは、メンバー各自にとって受験における基礎力となり、その後の自己学習生活を送るうえでの糧となりました。これは、受験仲間との協力体制が最後までうまく機能したケースだと思いますが、その一番の理由は、サークル(グループ)の規模が小さくメンバー間の凝集性も高かったことから、各自の納得のもと臨機応変に活動を中止できたことだと思います。
受験勉強を行う生活において、仲間はいるにこしたことはありません。ただし、そこでは「仲間同士の距離感」について、事前に話し合いルールをつくってこそ、居心地の良い環境のなかで試験当日まで学習を進めていけると思われます。そして、そこでの仲間は、将来的にも関係の機微を心得た頼もしい存在になると思われます。
余談ですが、現在、社会福祉士の全国統一模試や過去問解説集、模擬問題集の作問を一部担当させていただいていますが、このなかにおいても、当時のサークルでの取り組みがいきており、感謝しています。
受験に対しての危機感を保つこと
私は、養成校(福祉系4年制大学)に3年次編入学をしたのですが、入学時、試験までの制限時間が実質2年弱ほどあったので、じっくりと受験へ向けて用意することができました。しかしながら、初回合格を決意して新潟の実家を後にし、慣れない地域で下宿生活を送りながらの学業生活でしたから、それなりに危機感を維持したまま学習に励み、試験当日を迎えることができました。また、その時分、ある身近な友人は、身を置く福祉の現場から資格取得要請を受け、常に危機感を抱きつつ受験勉強をしており、彼女との交流が良い刺激となりました。
一般に、社会福祉士国家試験の受験勉強は短い時日ですむ類のものではなく、ある程度の期間をかけて積み重ねていくものであり、ときに心が折れそうになることがあるかもしれません。そのようなときに、危機感が強力な心の楔(くさび)となるのだと思います。
一般に、社会福祉士国家試験の受験勉強は短い時日ですむ類のものではなく、ある程度の期間をかけて積み重ねていくものであり、ときに心が折れそうになることがあるかもしれません。そのようなときに、危機感が強力な心の楔(くさび)となるのだと思います。
これから受験される皆様へ
教科書を軽視しないことが重要だと思います。科目ごとに用意されている標準テキスト内から時事や特殊な事例以外のほとんどの問題が出題されます。過去問題や模擬問題、ワークブック、必携等を用いて実力をつけることと併せて、教科書にも目を通す姿勢が総合的な理解につながると思われます。
また、既に述べたように、自分に合った勉強方法をみつけ貫くこと、受験仲間との距離感を確保すること、受験に対する危機感を保つこと、以上3点を、当サイトにおける合格者の皆様からのアドバイスと併せて意識していただけたら幸いです。
皆様の合格をお祈りしています。
また、既に述べたように、自分に合った勉強方法をみつけ貫くこと、受験仲間との距離感を確保すること、受験に対する危機感を保つこと、以上3点を、当サイトにおける合格者の皆様からのアドバイスと併せて意識していただけたら幸いです。
皆様の合格をお祈りしています。