国家試験を突破して晴れて社会福祉士の資格を取得した皆さんに、効果的な勉強法や仕事をしながら勉強を続けるコツ、資格を仕事に活かす展望などについてうかがいました。
第27回 わたなべさん
横浜新緑総合病院 地域医療連携室 医療ソーシャルワーカー
わたなべさんが使った参考書
社会福祉士国家試験過去問解説集
中央法規出版
中央法規出版
社会福祉用語辞典
中央法規出版
中央法規出版
福祉小六法
中央法規出版
中央法規出版
わたなべさんの合格までの道のり
自分のステップアップのために
私がケアマネの仕事を始めた頃にいろいろと教えてくれた先輩ケアマネが社会福祉士の資格を持っており、先輩を見ていて、今後のステップアップのためには必要な資格だと思い、受験を考えました。
仕事との両立〜勉強への専念
通信課程のある専門学校に入学し、1年10ヶ月の通信課程を終えてから受験となりました。1年目は毎月提出するレポートや課題をこなし、2年目の夏からは、仕事を辞め、受験体制に突入しました。
1年目は、毎月のレポート、課題提出の科目に合わせて勉強を進めました。月末のレポート提出日を基準にスケジュールを立て、10日まではテキストの読み込み、20日までにレポートの原案づくり、25日にレポートの発送です。このサイクルを決めたことで、勉強の継続が可能となりました。
受験勉強ということでは、1年目は平日1時間、休日は3時間程度の勉強時間でした。しだいに、これでは試験に間に合わないと感じるようになり、2年目には仕事を辞め、勉強に専念することにしました。家族には「今回で絶対に合格するので、それまでは主婦はいないと思ってほしい!」と宣言し、毎日8時間、仕事と同じように時間を設定し勉強を続けました。家族は、私が家事や食事に手を抜くことにも一切文句は言わずにいてくれました。秋になってからは、1日の勉強時間は10時間に増えました。
1年目は、毎月のレポート、課題提出の科目に合わせて勉強を進めました。月末のレポート提出日を基準にスケジュールを立て、10日まではテキストの読み込み、20日までにレポートの原案づくり、25日にレポートの発送です。このサイクルを決めたことで、勉強の継続が可能となりました。
受験勉強ということでは、1年目は平日1時間、休日は3時間程度の勉強時間でした。しだいに、これでは試験に間に合わないと感じるようになり、2年目には仕事を辞め、勉強に専念することにしました。家族には「今回で絶対に合格するので、それまでは主婦はいないと思ってほしい!」と宣言し、毎日8時間、仕事と同じように時間を設定し勉強を続けました。家族は、私が家事や食事に手を抜くことにも一切文句は言わずにいてくれました。秋になってからは、1日の勉強時間は10時間に増えました。
勉強スタイル
私の年齢は大学生達の倍。定着力や記憶力のことなどを考えると、5倍くらいの勉強時間が必要なのではないかと思い、長時間勉強しました。また、毎晩枕元に社会福祉用語辞典と福祉小六法を置き、常に福祉用語が頭に入るようにしていました。
専門学校から『社会福祉士国家試験解説集』を、最低3年分を3回繰り返すように言われていたので、試験1ヶ月前の12月までに、5回繰り返しました。
医学一般や介護概論といった得意科目では確実に点数を取れるように定着させると同時に、社会保障論や社会福祉原論といった苦手科目を押さえるために、交互に勉強しました。科目ごとに、コピー用紙の裏を利用して要点をまとめるようにし、過去問も書き出して覚えました。科目の勉強を終え、ホッチキスでコピー用紙を閉じる瞬間が自己満足の一瞬でした。
専門学校から『社会福祉士国家試験解説集』を、最低3年分を3回繰り返すように言われていたので、試験1ヶ月前の12月までに、5回繰り返しました。
医学一般や介護概論といった得意科目では確実に点数を取れるように定着させると同時に、社会保障論や社会福祉原論といった苦手科目を押さえるために、交互に勉強しました。科目ごとに、コピー用紙の裏を利用して要点をまとめるようにし、過去問も書き出して覚えました。科目の勉強を終え、ホッチキスでコピー用紙を閉じる瞬間が自己満足の一瞬でした。
気分転換
一人で勉強する時間が多い中、夏休みにあるスクーリングでは、様々な職種の方との出会いがあり、話すことが新鮮で楽しかったです。
また、インターネットの受験サイトも利用しました。遊び感覚でテストに挑戦できるので、気分転換になりました。
また、インターネットの受験サイトも利用しました。遊び感覚でテストに挑戦できるので、気分転換になりました。
当日の心がまえ
私は、介護福祉士、介護支援専門員の試験も受けていたので、その経験が生きました。試験会場到着は早いほうがよいと思い、2時間前に行きました。また、1月末は寒くて「トイレに行きたくなるんじゃないか」ということが一番心配だったので、防寒対策をしっかりし、朝から水分摂取を最小限にとどめました。トイレは混むので、事前に場所も確認しておきました。
私が受けたのは第17回の国家試験。当日、試験が始まったら迷っている暇はありません。私が全問解き終えたのは10分前だったので、見直す時間もありませんでした。それでも、とにかくマークシートは全問埋めました。まぐれがあるかもしれませんからね。結局なんとか1回目で受かることができました。
私が受けたのは第17回の国家試験。当日、試験が始まったら迷っている暇はありません。私が全問解き終えたのは10分前だったので、見直す時間もありませんでした。それでも、とにかくマークシートは全問埋めました。まぐれがあるかもしれませんからね。結局なんとか1回目で受かることができました。
これから受験される方へ
社会人は、仕事と勉強を両立させなければならず、しかも大学生と試験内容が変わるわけではないので、どうしても資格がほしい!という強い意志がなければ、合格まで辿り着きません。2年間という時間と授業料を無駄にしてしまうことになります。そのことを心に留めておいてください。
専門学校の選択で迷ったら、毎月レポート提出を課す学校をおすすめします。3ヶ月でレポート3つという形でレポート提出を課す学校もあり、そのほうが時間にも余裕があって楽そうに感じますが、結局溜めてしまう可能性があります。それで挫折した友人もいました。
専門学校の選択で迷ったら、毎月レポート提出を課す学校をおすすめします。3ヶ月でレポート3つという形でレポート提出を課す学校もあり、そのほうが時間にも余裕があって楽そうに感じますが、結局溜めてしまう可能性があります。それで挫折した友人もいました。
現在
社会福祉士の資格を取得した後、急性期病院で医療ソーシャルワーカー(MSW)として働きだして1年半以上が経ちます。
相談の多くが入院中の高齢者からのもので、居宅ケアマネ、施設ケアマネとして働いていた経験を活かせる場面もあります。感謝されながら仕事を続けられることは、私のやりがいとなっています。
相談の多くが入院中の高齢者からのもので、居宅ケアマネ、施設ケアマネとして働いていた経験を活かせる場面もあります。感謝されながら仕事を続けられることは、私のやりがいとなっています。