国家試験を突破して晴れて社会福祉士の資格を取得した皆さんに、効果的な勉強法や仕事をしながら勉強を続けるコツ、資格を仕事に活かす展望などについてうかがいました。
第2回 H.Sさん
社会福祉協議会 福祉職員
H.Sさんが使った参考書
新版 社会福祉士養成講座
中央法規出版
中央法規出版
新版・社会福祉学習双書
全国社会福祉協議会
全国社会福祉協議会
H.Sさんの合格までの道のり
資格取得のきっかけは、「相談にきちんと応じたい」
社会福祉協議会(以下、社協)の総務部に所属するH.Sさんは、主に職員の給与や社会保険に関する事務を担当しています。
「普段は職員を相手にした仕事が多いのですが、電話の代表番号が総務部になっているため、一般の方からの問い合わせの電話をとることがよくあります。高齢者や障害者の方からの福祉に関する質問、役所で結論が出ずに社協を紹介された方、近隣関係の苦情や相談など、その内容は実に多岐にわたります。お話をうかがうだけで具体的にはお力になれない場合もありますが、最後に『しっかり話を聞いてくれてありがとう』と言われたときには、少しは役に立てたのかと思ってうれしくなります」
そう話すH.Sさんが社会福祉士の資格を取ったのも、まさに市民からの相談に的確に応じられるようになりたいと思ったことがきっかけです。
「普段は職員を相手にした仕事が多いのですが、電話の代表番号が総務部になっているため、一般の方からの問い合わせの電話をとることがよくあります。高齢者や障害者の方からの福祉に関する質問、役所で結論が出ずに社協を紹介された方、近隣関係の苦情や相談など、その内容は実に多岐にわたります。お話をうかがうだけで具体的にはお力になれない場合もありますが、最後に『しっかり話を聞いてくれてありがとう』と言われたときには、少しは役に立てたのかと思ってうれしくなります」
そう話すH.Sさんが社会福祉士の資格を取ったのも、まさに市民からの相談に的確に応じられるようになりたいと思ったことがきっかけです。
バラバラに分解した過去問を手に通勤
経済系の学部を卒業したH.Sさんは、社協の仕事についたものの社会福祉の制度や仕組みについてよく理解していないことも多く、「今の仕事について、一度深く勉強してみよう」と決意します。ちょうど職場でも、地域包括支援センターの準備などのために社会福祉士の資格が求められていた時期でもありました。
まずは専門学校の社会福祉士通信課程に入学。
「片道1時間の通勤時間を利用して、繰り返し過去問を解きました。1冊まるごとだとかさばるので、バラバラにして科目ごとにホチキス留めしたものを持ち歩きました。1科目につき過去3年分の問題を5日で解くのが目安。間違えた箇所には付箋を貼り、家に帰ってから参考書で確認しました」
また、通信課程で求められる2ヵ月ごとに2科目のレポート、定期的に行う仲間同士での勉強会などを通じて実力をつけていきました。
まずは専門学校の社会福祉士通信課程に入学。
「片道1時間の通勤時間を利用して、繰り返し過去問を解きました。1冊まるごとだとかさばるので、バラバラにして科目ごとにホチキス留めしたものを持ち歩きました。1科目につき過去3年分の問題を5日で解くのが目安。間違えた箇所には付箋を貼り、家に帰ってから参考書で確認しました」
また、通信課程で求められる2ヵ月ごとに2科目のレポート、定期的に行う仲間同士での勉強会などを通じて実力をつけていきました。
模擬試験で、本番での解答ペースを体感しておく
平日は往復2時間の通勤時間を利用して過去問を解き、帰宅して1時間ほど参考書で復習。休日は3時間ほどまとまった時間をとるように心がけ、マイペースで勉強を続けました。また、通信課程のスクーリングでは9時から17時までを7日間という密度の濃いひとときも体験。そんななかでH.Sさんが“役立った”と感じたことのひとつが、模擬試験を受けることでした。
「実際の試験では問題数が多く、1問にかけられる時間があまりにも短いので解答を見直す時間はほとんどありません。わからなくても留まることなくどんどん解答していかなくてはならないので、それを体感するためにも模擬試験を受けたことがとても参考になりました。皆さんにもおすすめします。受験の雰囲気も体験できますしね。ただし、その結果に一喜一憂する必要はないと思います」
「実際の試験では問題数が多く、1問にかけられる時間があまりにも短いので解答を見直す時間はほとんどありません。わからなくても留まることなくどんどん解答していかなくてはならないので、それを体感するためにも模擬試験を受けたことがとても参考になりました。皆さんにもおすすめします。受験の雰囲気も体験できますしね。ただし、その結果に一喜一憂する必要はないと思います」
6割とれれば合格できる! と、自分を励ます
試験当日は、受験者の数の多さに圧倒されたというH.Sさん。
「とにかく落ち着くことが大切だと思います。筆記用具などは必ず余分に準備し、どんなことが起きても対処できるように余裕をもちましょう」
1度目の試験で見事に合格を手にしたH.Sさん。自身の受験を振り返って、こんな助言をしてくれました。
「社会福祉士の国家試験は、インターネットの掲示板などさまざまな場面で難関さが強調される傾向があります。でも、“要は最低6割得点できれば合格するんだ”と考えるようにしてみてください。あくまでマイペースを守り、普段の勉強をこなしていけばそれほど難しい試験ではないはずです。そのためにも、できるだけ勉強を“日課”にしてリズムを作るようにしましょう。私の場合は、たとえ1時間しか取れなくても、自分の決めたカリキュラムを決まった時間に実行するようにしました。リズムを作るためには、できるだけ早く受験勉強を始めることも大切ですね」
「とにかく落ち着くことが大切だと思います。筆記用具などは必ず余分に準備し、どんなことが起きても対処できるように余裕をもちましょう」
1度目の試験で見事に合格を手にしたH.Sさん。自身の受験を振り返って、こんな助言をしてくれました。
「社会福祉士の国家試験は、インターネットの掲示板などさまざまな場面で難関さが強調される傾向があります。でも、“要は最低6割得点できれば合格するんだ”と考えるようにしてみてください。あくまでマイペースを守り、普段の勉強をこなしていけばそれほど難しい試験ではないはずです。そのためにも、できるだけ勉強を“日課”にしてリズムを作るようにしましょう。私の場合は、たとえ1時間しか取れなくても、自分の決めたカリキュラムを決まった時間に実行するようにしました。リズムを作るためには、できるだけ早く受験勉強を始めることも大切ですね」