第31回 50代ジョガーからの素朴な
質問<4>
今回は50代の男性2人からそれぞれ質問をいただいております。
走る才能について
Q
私は51歳の男性です。ジョギングを始めて1年4か月になります。1年前に10kmのマラソン大会に出場し、59分30秒で完走しました。それから1年間、夏場はかなりサボりましたが、それでも、その他の季節は週2〜3回、5kmから10kmのジョギングを続けました。また、本から仕入れた知識で、LSD120分なども月に1回くらいですがやっています。そうしたなか、昨年と同じ大会に出場しましたが、59分33秒と全然進歩がありませんでした。
一方、最近走り始めた職場の同僚は、54分で完走していました。これは才能の違いなのでしょうか?
上記のような練習を続ければ少しは人並みに走れるようになるのでしょうか、それとも、もっと練習の内容を変えないと、速く走ることはできないのでしょうか?
A
続けていけば確実に速くなります
細かい情報がわかりませんので、なんとも言えませんが、記録が伸びなかったことはあまり気にしないでください。ただ、レース結果は、レースコンディションや体調などさまざまな要素に左右される水モノです。それに10kmを59分30秒で走れれば十分速いと思いますので、じっくりと取り組んで、より速く走れる身体を作っていけば、確実に速くなります。もちろん、持病があったり、故障などマイナス要素があれば別ですが、そうでなければ、今取り組んでいる練習で十分に伸びるはずです。
それから、才能についてですが、職場の同僚の方の細かい情報がないと単純には比較できませんが、「才能の差」ではなく「個人差」なら確実にあります(体型の違いや心肺機能の優劣など)。ですから、始めたばかりの同僚のほうが速く走れたからといって、単純に比較してガッカリする必要はありません。ジョギングに関する限り、私は努力に勝る才能はないと考えています。
私は51歳の男性です。ジョギングを始めて1年4か月になります。1年前に10kmのマラソン大会に出場し、59分30秒で完走しました。それから1年間、夏場はかなりサボりましたが、それでも、その他の季節は週2〜3回、5kmから10kmのジョギングを続けました。また、本から仕入れた知識で、LSD120分なども月に1回くらいですがやっています。そうしたなか、昨年と同じ大会に出場しましたが、59分33秒と全然進歩がありませんでした。
一方、最近走り始めた職場の同僚は、54分で完走していました。これは才能の違いなのでしょうか?
上記のような練習を続ければ少しは人並みに走れるようになるのでしょうか、それとも、もっと練習の内容を変えないと、速く走ることはできないのでしょうか?
A
続けていけば確実に速くなります
細かい情報がわかりませんので、なんとも言えませんが、記録が伸びなかったことはあまり気にしないでください。ただ、レース結果は、レースコンディションや体調などさまざまな要素に左右される水モノです。それに10kmを59分30秒で走れれば十分速いと思いますので、じっくりと取り組んで、より速く走れる身体を作っていけば、確実に速くなります。もちろん、持病があったり、故障などマイナス要素があれば別ですが、そうでなければ、今取り組んでいる練習で十分に伸びるはずです。
それから、才能についてですが、職場の同僚の方の細かい情報がないと単純には比較できませんが、「才能の差」ではなく「個人差」なら確実にあります(体型の違いや心肺機能の優劣など)。ですから、始めたばかりの同僚のほうが速く走れたからといって、単純に比較してガッカリする必要はありません。ジョギングに関する限り、私は努力に勝る才能はないと考えています。
故障と筋トレについて
Q
いつも「50代からのジョギング入門」を読ませていただいています。現在58歳で1年前よりジョギングをし、ハーフマラソンにトライするまで走れるようになってきましたが、練習のしすぎで膝痛(ランナーズニー)となり、本番より練習のほうがタイムが良い情けない状態です。
以前はペース走16km、2時間LSD、10kmビルドアップを1日おきに練習していました。今は6kmのペース走、LSD。練習をしない日はウォーキング゙を1時間しています。
そこで質問ですが、練習は1日おき(今は6km)にしていますが、筋トレ(特にスクワット)は毎日行ったほうが良いですか、それとも練習の谷間の休日に行ったほうが良いですか? 超回復を考えると1日おきがよさそうですが、第12回の筋力トレーニングでは走る前に行うことを勧められています。負荷の軽い筋トレは走る前に行い、過負荷の筋トレは1日おきが良いのでしょうか?
また、スクワットのお尻を落とす角度が浅いように思えます。90度ぐらいまで落とす方が負荷はきついですが、50代はそこまで必要ないですか?
A
筋トレは補助的に。走ることで筋力を鍛えましょう。
1年前にジョギングを開始された方としては、練習内容がハードすぎますね。ご自分でわかっているとおりややオーバーワークです。ランナーズニーとのことですから、オーバーワークにより膝の外側の筋肉が炎症を起こして痛んでいる状態だと思います。長引かせないためにも完全に休養をとって、マッサージなども取り入れしっかり治してください。
また、筋トレはあくまでも補助的な要素ですので、取り組み方は自由ですが、超回復による筋力強化を考えれば、効果的なのは毎日ではなく、練習をしない日に行うことですね。また、第12回で取り上げた筋トレは、走る前に体幹の筋温を上げることで、より安全にラクに走ることを目的にしていますので、筋力強化という目的とは違います。スクワットの角度なども、50代にお尻を深く落とすスクワットが必要ないわけではなく、練習前の刺激入れとしてはあれくらいで十分という考えです。
走るための筋力という点に絞って言えば、あえて筋トレをしなくても、継続して走っていれば鍛えられていきますので、故障が治りましたら、これからもLSDなどをしっかり続けていってください。
次回更新日は6月13日です。
2012年5月23日
いつも「50代からのジョギング入門」を読ませていただいています。現在58歳で1年前よりジョギングをし、ハーフマラソンにトライするまで走れるようになってきましたが、練習のしすぎで膝痛(ランナーズニー)となり、本番より練習のほうがタイムが良い情けない状態です。
以前はペース走16km、2時間LSD、10kmビルドアップを1日おきに練習していました。今は6kmのペース走、LSD。練習をしない日はウォーキング゙を1時間しています。
そこで質問ですが、練習は1日おき(今は6km)にしていますが、筋トレ(特にスクワット)は毎日行ったほうが良いですか、それとも練習の谷間の休日に行ったほうが良いですか? 超回復を考えると1日おきがよさそうですが、第12回の筋力トレーニングでは走る前に行うことを勧められています。負荷の軽い筋トレは走る前に行い、過負荷の筋トレは1日おきが良いのでしょうか?
また、スクワットのお尻を落とす角度が浅いように思えます。90度ぐらいまで落とす方が負荷はきついですが、50代はそこまで必要ないですか?
A
筋トレは補助的に。走ることで筋力を鍛えましょう。
1年前にジョギングを開始された方としては、練習内容がハードすぎますね。ご自分でわかっているとおりややオーバーワークです。ランナーズニーとのことですから、オーバーワークにより膝の外側の筋肉が炎症を起こして痛んでいる状態だと思います。長引かせないためにも完全に休養をとって、マッサージなども取り入れしっかり治してください。
また、筋トレはあくまでも補助的な要素ですので、取り組み方は自由ですが、超回復による筋力強化を考えれば、効果的なのは毎日ではなく、練習をしない日に行うことですね。また、第12回で取り上げた筋トレは、走る前に体幹の筋温を上げることで、より安全にラクに走ることを目的にしていますので、筋力強化という目的とは違います。スクワットの角度なども、50代にお尻を深く落とすスクワットが必要ないわけではなく、練習前の刺激入れとしてはあれくらいで十分という考えです。
走るための筋力という点に絞って言えば、あえて筋トレをしなくても、継続して走っていれば鍛えられていきますので、故障が治りましたら、これからもLSDなどをしっかり続けていってください。
次回更新日は6月13日です。
2012年5月23日
- 新連載開始のお知らせ
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金さんの「50代からのジョギング入門」の後を受けて
市橋有里(いちはし・あり)さんの
【ari's Basic Running 〜ココロもカラダもキレイに〜】が
スタートしました!こちらもよろしくお願いします!
http://www.caresapo.jp/senior/kantan/running/