第4回
50代から始めるにあたっての注意点
今回は、実際にジョギング・ランニングを始めるにあたっての注意点と準備についてお話します。
いきなり走りだすのではなく、段階を踏んで
第3回でも触れましたが、怪我の予防が第一です。なによりもまず、ジョギング・ランニングはある程度、負荷の高い運動であることを強く意識してください。よく、始めたばかりの人で最初から無理をして怪我をしたという話を聞きますが、RUNでは体重の3倍ほどの着地衝撃が加わりますので、これまで走っていなかった人がいきなり走りだせば、膝や腰を痛めて当然です。脚にも心臓にも負荷があることを意識して運動をすることが大切です。そのため、まずは準備運動とストレッチを念入りに行い、筋肉を温めます。それから、走り出す前に5分〜10分は歩きましょう。歩くことで心拍数が上がり、走るための身体の準備が整います。
例えば、1時間走る時間があるのであれば、きっちり1時間走るのではなく、準備運動などのウォーミングアップに5分、ウォーキングに5分、ジョギングに40分、クールダウン(ウォーキング)に5分、整理体操に5分、といった具合に段階を踏んでジョギングを行うのが理想的です。走り出す前にしっかりと準備を整え、走り終わった後もケアを忘れずに行うことが、怪我の予防には大切なことなのです。
例えば、1時間走る時間があるのであれば、きっちり1時間走るのではなく、準備運動などのウォーミングアップに5分、ウォーキングに5分、ジョギングに40分、クールダウン(ウォーキング)に5分、整理体操に5分、といった具合に段階を踏んでジョギングを行うのが理想的です。走り出す前にしっかりと準備を整え、走り終わった後もケアを忘れずに行うことが、怪我の予防には大切なことなのです。
特に50代になると筋力が衰えます。身体のメンテナンスが重要な年代ですので、くれぐれも無理は禁物です。ちなみに私自身が脚のケアで心がけているのは、走った日には必ずお風呂で腰から足先までを水で冷やすことです。これは、走って酷使した筋肉の炎症を抑えて、疲労回復力を高める効果があります。これをアイシングといいますが、こうしたことも取り入れていけば、よりいっそう怪我の予防につながるでしょう。
きっちりと決めない、距離で走らない
次に意識していただきたいのが、「きっちりと決めない」ことです。計画することは大事ですが、計画通りには身体はできあがっていきませんから、これから始める人は自分の身体の調子を中心に考えて、走るための身体を作っていくことが大切です。
また、50代に限らず、初心者全般に言えることですが、みなさん“距離”を決めて走ろうとしがちです。そうではなくて、最初は走る距離ではなく“時間”を決めて走りましょう。距離を決めて走ると、「できるだけ速く走って早めに終わりにしよう」となりがちで、無理をしてしまう場合があります。また、身体の調子が悪い時に“ノルマ”をこなさなければと長い距離を走ると故障につながりかねません。時間で区切って走れば、その時間内を早くでもゆっくりでも自由に走ればよいのです。ですから、最初は「○km走る」ではなく「○分走る」から始めるのが無理のない始め方なのです。
シューズとランニングウェアを用意しよう
さて、では走り出す前に揃えておくべき道具ですが、それは「シューズ」と「ウェア」です。とりあえず、運動靴とトレーナーの上下があれば走り出せる手軽さがRUNの魅力の一つではありますが、50代の方が走り出すにあたっては、きちんと揃えることをお勧めします。
注意点を心に留めていただき、シューズとウェアを揃えたら、後は走り出すだけです。第5回では、走り出すペースについてお話します。
次回更新日は7月27日です。
2011年7月13日
※取材にご協力いただいたB&Dさんのホームページはこちら
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金さんの「50代からのジョギング入門」の後を受けて
市橋有里(いちはし・あり)さんの
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