第1回 湘南平(上)
多くのみなさんにご好評をいただきながら、この1月で連載を終了した「山歩きのすすめ」は、今回より「元気はつらつ山歩き」と題し、明日にも行ける、あるいは、いつかは行ってみたい山をご紹介するコーナーへと生まれ変わりました。
第1回は、神奈川県平塚市と大磯町の境にある湘南平(標高179メートル)をご紹介します。
第1回は、神奈川県平塚市と大磯町の境にある湘南平(標高179メートル)をご紹介します。
大磯駅から高来神社をめざす
東京駅から1時間ほどのJR東海道線の大磯駅が発着地点で、体力や技術、経験によってさまざまなコースがあります。いずれも歩行距離が2.0〜2.6キロと、のんびり歩いても2時間半ほどあれば十分なコースです。
途中、春の日差しが降り注ぐ相模湾が迎えてくれるほか、頂上の湘南平からは大山(おおやま;1252メートル)、残雪をいただく富士山(3776メートル)が望めるため、平日でも多くのハイカーでにぎわっています。前日の夜、あるいは当日の朝の天気予報で快晴を確認してから出かけられるのも魅力です。
今回は、そのなかでも1番人気の高麗(こま)山・湘南平丘陵コースを歩きます。
大磯駅を下車したら、左前方の大磯町観光案内所の前を通り、国道1号線に出て平塚方面へ歩き始めます。車の排気ガスが気になる人は東海道線の踏切を渡り、住宅街を抜けていくこともできますが、道が狭くてわかりにくいので、おすすめできません。
国道1号線から地下道を通って線路をくぐると、やがて、左手に高来(たかく)神社の白亜の鳥居が見えてきます。明治の廃仏棄釈の前は高麗寺だった神社で、このあたりは旧東海道の松並木が残っており、往時をしのばせます。
国道1号線から地下道を通って線路をくぐると、やがて、左手に高来(たかく)神社の白亜の鳥居が見えてきます。明治の廃仏棄釈の前は高麗寺だった神社で、このあたりは旧東海道の松並木が残っており、往時をしのばせます。
男道と女道のいずれかから登るか迷うところですが、初心者ならゆるやかな女道を選びましょう。