第8回 小浅間山(下)
峰の茶屋から小一時間で山頂へ
小浅間山は、浅間山を「大浅間山」と呼ぶことから、その対比として名付けられたものです。浅間山の雄姿が前面に迫る、頂上からの眺めには圧巻です。
多くのハイカーによって歩かれているせいもあって、登山道は、よく整備されており、初心者でも一人で登れます。初夏のこの季節には、大きなシダやカラマツ林のあちらこちらで、可憐なキツリフネソウやホタルブクロなどを見つけることができ、高原ムードが漂っています。
ゆっくりと30分ほど上っていくと、左手の山の斜面に1本の筋を描くように、登山道が浅間山の頂上に向かって延びています。一方、右手は、火山灰と砂礫(されき)の登山道がジグザグに急カーブを描いています。
ここが、馬でも引き返さざるを得ないという難所の「馬返し」で、浅間山と小浅間山の鞍部に当たります。近くに火山警報を流すマイクが取り付けられており、風の吹く方向によっては硫黄のような匂いがすることもあります。
「君子(?)危うきに近寄らず」で、ここは右折して小浅間山へ向かいましょう。岩にペンキでその方向を示す矢印が記されているため、迷うことなく、小浅間山の頂上をめざすことができます。
多くのハイカーによって歩かれているせいもあって、登山道は、よく整備されており、初心者でも一人で登れます。初夏のこの季節には、大きなシダやカラマツ林のあちらこちらで、可憐なキツリフネソウやホタルブクロなどを見つけることができ、高原ムードが漂っています。
ゆっくりと30分ほど上っていくと、左手の山の斜面に1本の筋を描くように、登山道が浅間山の頂上に向かって延びています。一方、右手は、火山灰と砂礫(されき)の登山道がジグザグに急カーブを描いています。
ここが、馬でも引き返さざるを得ないという難所の「馬返し」で、浅間山と小浅間山の鞍部に当たります。近くに火山警報を流すマイクが取り付けられており、風の吹く方向によっては硫黄のような匂いがすることもあります。
「君子(?)危うきに近寄らず」で、ここは右折して小浅間山へ向かいましょう。岩にペンキでその方向を示す矢印が記されているため、迷うことなく、小浅間山の頂上をめざすことができます。
「馬返し」からは、過去何度も繰り返された浅間山の噴火で降り積もった火山灰、砂礫の道をザクザクと音を立てながら急登します。振り返ると、正面に大きな浅間山が大迫力で迫ってきます。
たどり着いた頂上は西峰と東峰に分かれており、どちらに先に行けばよいのか、迷うところですが、まずは東峰に行ってみましょう。東峰には丸い砂礫の頂きに山頂を示す標識が立っています。
一方、西峰にはゴロゴロした巨岩怪石が所々にありますが、とくに標識のようなものはありません。どちらも“浅間山の展望台”というだけでなく、江戸時代の噴火で流れ出した溶岩の塊の鬼押出しや妙義山(1104メートル)、八ヶ岳(赤岳;2899メートル)、北アルプス(奥穂高岳;3190メートル)まで望める大パノラマです。
たどり着いた頂上は西峰と東峰に分かれており、どちらに先に行けばよいのか、迷うところですが、まずは東峰に行ってみましょう。東峰には丸い砂礫の頂きに山頂を示す標識が立っています。
一方、西峰にはゴロゴロした巨岩怪石が所々にありますが、とくに標識のようなものはありません。どちらも“浅間山の展望台”というだけでなく、江戸時代の噴火で流れ出した溶岩の塊の鬼押出しや妙義山(1104メートル)、八ヶ岳(赤岳;2899メートル)、北アルプス(奥穂高岳;3190メートル)まで望める大パノラマです。
双耳峰のような頂上の展望に満足したら、同じ道をUターンして峰の茶屋まで下山しますが、それではおもしろくないのか、途中で登山道から離れ、火山灰や砂礫の道を直滑降し、近道をする人をたまに見かけます。しかし、それは危ないですし、上ってくるハイカーに落石などの迷惑をかけないとも限らないので、やめましょう。
次回は、夏山のメッカ、北アルプスの立山(富山)をご紹介します。
北軽井沢観光協会