第18回 天王山(2)
兵(つわもの)どもの夢の跡へ
駅前で身支度を整えたら線路に沿って京都方面に戻り、しばらくして左に折れて踏切を渡ると、「天王山登り口」と刻んだ碑が前方に見えてきます。天王山の登山口の一つである宝積寺の参道口から坂道を上がると、宝積寺に出ます。
この辺一帯は旗立松(はたてまつ)ともいわれ、秀吉が天王山に上り、傍らのマツの木に軍旗を掲げ、対峙(たいじ)する光秀の軍勢を一気に攻め立てたといわれている所です。
近くに大山崎町の観光案内板が設けられており、「秀吉の道」の絵看版に光秀軍と合戦する陣形がわかりやすく描かれています。しかし、肝心のマツは長年の風雪で枯れてしまったのか、それらしい小さなマツが植えられているだけです。