第4回 離山(下)
整備されたコースをたどって山頂へ
“緑のシャワー”を浴びながら、なだらかな道をジグザグに上っていくと、どこからか野鳥のさえずりが聞こえてきます。ここまで登ってくると山らしい雰囲気で、登山道のそこここに「注意看板」が取り付けられています。クマ除(よ)けの大きな鈴を鳴らしながら登っていきますが、道行く人もいるので心配はありません。警戒しているのはむしろクマの方です。
そうこうするうちに「離山歩道」の入り口を示す案内板が見えてきます。ここまでくれば頂上はもうすぐで、丸太の登山道を登っていくと待望の頂上に出ます。登山口から30分ほどです。
帰りは、上ってきた道を引き返します。旧軽銀座の1本北側の道にある聖パウロカトリック教会は、若い人たちに人気のウエディングスポットです。「そろそろ子どもの挙式や披露宴の会場探しを…」と気に留めている方は、下見がてら訪ねるのも一考でしょう。西郷輝彦や森山加代子、吉田拓郎もここで挙式しました。
次回は、送り火で知られている大文字山(京都)をご紹介します。