第5回 大文字山(上)
送り火の火床をめざし、山科から
今回は、この大文字山のコースをご紹介しましょう。
JR京都駅で湖西(こせい)線に乗り、山科で下車します。駅の正面に踏切がありますが、その手前を左折して山科聖天参道に向かいます。
やがて、毘沙門堂の脇に出ます。民家の間を抜けると、日向大神宮から大文字山、蹴上(けあげ)、南禅寺を示す道標が見えてきます。その道標を確認して山の中に入っていきます。
駅からここまで40分足らずですが、醍醐寺などの名刹(めいさつ)に向かう観光客らでごった返していた駅前の人ごみがウソのような静けさです。
ここからが本格的な山道になります。
銀閣寺からのコースよりも楽とはいえ、やはり上りは結構きついです。すり鉢のようにくぼんでいる砂地の道をゆっくり上っていくと、1時間半ほどで頂上にたどり着きます。地元では「京都一周トレイル」の一部として人気もあるようです。
ここが大文字山の頂上で「大文字山 標高466メートル」と書いた木の札があります。その周りには、丸太のベンチや三等三角点もあります。ちょうどお昼どきとあって、先に到着していたシニアの男性や若い女性のグループがおにぎりをほおばっていたり、昼食を終えて頂上からの展望を楽しんだりしています。
「布団着て 寝たる姿や 東山」とは、松尾芭蕉の弟子の服部嵐雪が詠(よ)んだものですが、大文字山を肩にする如意ヶ岳(472メートル)の山頂はもう少し奥のようで、そのような標識は見つかりません。
ともあれ、市街地の全景を楽しむのであれば、如意ヶ岳や大文字山の山頂よりも、送り火の火床の方がすぐれています。ここでは水分を補給する程度にして先を急ぎましょう。
京都市観光協会銀閣寺からのコースよりも楽とはいえ、やはり上りは結構きついです。すり鉢のようにくぼんでいる砂地の道をゆっくり上っていくと、1時間半ほどで頂上にたどり着きます。地元では「京都一周トレイル」の一部として人気もあるようです。
ここが大文字山の頂上で「大文字山 標高466メートル」と書いた木の札があります。その周りには、丸太のベンチや三等三角点もあります。ちょうどお昼どきとあって、先に到着していたシニアの男性や若い女性のグループがおにぎりをほおばっていたり、昼食を終えて頂上からの展望を楽しんだりしています。
「布団着て 寝たる姿や 東山」とは、松尾芭蕉の弟子の服部嵐雪が詠(よ)んだものですが、大文字山を肩にする如意ヶ岳(472メートル)の山頂はもう少し奥のようで、そのような標識は見つかりません。
ともあれ、市街地の全景を楽しむのであれば、如意ヶ岳や大文字山の山頂よりも、送り火の火床の方がすぐれています。ここでは水分を補給する程度にして先を急ぎましょう。