第16回 吾妻渓谷(下)
右手に見上げるような堰(せき)を見ながら、つづら折れの狭い道をゆっくり上っていくと、そば立つ断崖や奇岩怪石、滝などがカエデやクヌギ、アカマツなどが木の間隠れに見えます。所々、眼下に吾妻渓谷も見え隠れしますが、水量が少ないうえ、川の流れもゆったりしているのか、せせらぎまでは聞こえてきません。
しかし、遊歩道といっても平坦な道ばかりではないので、運動靴では心許ないので、スニーカーが必要です。
途中、すっかり涸れた滝を右手に見たあと、手すりの付いた階段を上り、コースを少し左に折れて高みに立つと、八ツ場ダムの建設工事の現場が見下ろせます。ここが見晴らし台です。
このダムの建設は50年以上前から持ち上がり、温泉街や民家の水没を伴うため、当初は大規模な反対運動が繰り広げられました。しかし、地元の一部の住民や政財界などの利権・利害もからみ、2000(平成12)年になってやっと着工にこぎつけました。
ところが、政権交代に伴う公共事業などの見直しによって工事は中止とされ、関係者が猛反発しています。しかし、住民のなかには、もともと建設自体には反対だったため、生活の再建さえ行われれば、中止を受け入れるという人もいないわけではないようです。
しかし、遊歩道といっても平坦な道ばかりではないので、運動靴では心許ないので、スニーカーが必要です。
途中、すっかり涸れた滝を右手に見たあと、手すりの付いた階段を上り、コースを少し左に折れて高みに立つと、八ツ場ダムの建設工事の現場が見下ろせます。ここが見晴らし台です。
このダムの建設は50年以上前から持ち上がり、温泉街や民家の水没を伴うため、当初は大規模な反対運動が繰り広げられました。しかし、地元の一部の住民や政財界などの利権・利害もからみ、2000(平成12)年になってやっと着工にこぎつけました。
ところが、政権交代に伴う公共事業などの見直しによって工事は中止とされ、関係者が猛反発しています。しかし、住民のなかには、もともと建設自体には反対だったため、生活の再建さえ行われれば、中止を受け入れるという人もいないわけではないようです。
橋を渡って見下ろすと、エメラルドグリーンのような水面にカエデやシラカバなどの紅葉が映えており、錦絵を見るような渓谷美が広がります。
橋の上で休憩したあと、対岸に上って国道に出ます。そして、滝見橋に立ち寄り、JR川原湯温泉駅へと向かえば、コースを一周したことになります。見晴らし台と向き合った所には駐車場とトイレがあるので、渓谷を歩かなくてもここに車を止め、紅葉を楽しむこともできます。
また、食通の向きには、地元の名物の手打ちソバや麦トロはいかがでしょうか。なかなかのものです。
さらに、源頼朝ゆかりの川原湯温泉街の共同風呂で一汗ぬぐい、この地を愛した牧水に思いを馳せれば旅情もひとしおのことでしょう。
次回は京都府の「天王山」をご紹介しましょう。
東吾妻町観光協会