第17回 天王山(1)
天下分け目の天王山へ
京都の市街地を形づくっている京都盆地の南部、大阪府寄りの乙訓(おとくに)郡大山崎町にある天王山は標高270メートルと、低い丘のような里山です。
この山は、大阪湾に注ぐ淀川の分岐点に当たり、古くから水陸の交通の要所でもあります。天王山の名前が一般に知られているのは、1582(天正10)年、羽柴(豊臣)秀吉が明智光秀を破った「山崎の合戦」の場でもあるからです。
合戦から400年以上経った今もなお、スポーツの勝敗や人の運命の分け目を指し、「天王山」といわれているのは、このような史実がゆえんです。また、名神高速道路の渋滞情報でも「天王山トンネル」の知名度は抜群のため、関西方面のハイカーに人気のコースです。
そこで、今回は師走の合間をぬい、その天王山を訪ねることにしましょう。
この山は、大阪湾に注ぐ淀川の分岐点に当たり、古くから水陸の交通の要所でもあります。天王山の名前が一般に知られているのは、1582(天正10)年、羽柴(豊臣)秀吉が明智光秀を破った「山崎の合戦」の場でもあるからです。
合戦から400年以上経った今もなお、スポーツの勝敗や人の運命の分け目を指し、「天王山」といわれているのは、このような史実がゆえんです。また、名神高速道路の渋滞情報でも「天王山トンネル」の知名度は抜群のため、関西方面のハイカーに人気のコースです。
そこで、今回は師走の合間をぬい、その天王山を訪ねることにしましょう。
JR山崎駅から歩き始める
最寄りの駅は、JR山崎駅と阪急大山崎駅の2つがあります。関東、中部方面から向かう場合、新幹線京都駅から東海道線の各駅停車に乗り換え、JR山崎駅からスタートするといいでしょう。