第34回 季節の変わり目の温度差も不調の原因
疲れやすさ、だるさは温度差が原因かも
例年より早く梅雨入りした東京ですが、1日の温度差が5度以上もある日が少なくありません。この気温の変化は、中高年のカラダにはなかなか厳しいものがあります。
人は年を重ねることで、いろいろな「変化」に対する調節に時間がかかるようになります。温度差も「変化」には違いないので、人によっては、20℃以上あった晴天から、雨が降って気温が10℃台と低くなった状態にカラダがやっと慣れたころには、すでに雨が上がって気温も上がっていた――といった「ズレ」によって、カラダに不調を感じることがあります。
最近、特に生活に変化はないのに、「疲れやすい」「だるい」といった不調を覚えているのでしたら、1日の気温の差にカラダが追い付いていないのかもしれません。
別の言い方をすると、温度差という変化に対して、カラダが順応するために、日ごろの生活で使うエネルギー(気)とは別にエネルギーを使わなくてはいけないために、不調を感じているのです。
人は年を重ねることで、いろいろな「変化」に対する調節に時間がかかるようになります。温度差も「変化」には違いないので、人によっては、20℃以上あった晴天から、雨が降って気温が10℃台と低くなった状態にカラダがやっと慣れたころには、すでに雨が上がって気温も上がっていた――といった「ズレ」によって、カラダに不調を感じることがあります。
最近、特に生活に変化はないのに、「疲れやすい」「だるい」といった不調を覚えているのでしたら、1日の気温の差にカラダが追い付いていないのかもしれません。
別の言い方をすると、温度差という変化に対して、カラダが順応するために、日ごろの生活で使うエネルギー(気)とは別にエネルギーを使わなくてはいけないために、不調を感じているのです。
「気」を余分に使っているという意識を
中高年になると、自分の若い頃に比べてエネルギーが減っている状態にあります。ただでさえエネルギーが少なくなっているところに余分にエネルギーを使わざるをえないことで、エネルギーが枯渇し、疲れやだるさを感じやすくなります。
さらに、梅雨時のジメジメとした雰囲気のなかでカラダがしんどいと、今度は気分まで落ち込んでしまいかねません。
まずは、ご自分の意識として、「気温の変化に対してカラダがついていくために余分なエネルギーを使っているのだ」ということを認識することが大切です。
生活上の注意といえば、温度差に順応するためのエネルギーを日ごろから残しておくように心がけるといいでしょう。季節の変わり目のこの時期は、夜更しや無理な運動といった、エネルギーを使いすぎるような行動は禁物です。
カラダが温度差に慣れるためには時間がかかりますが、エネルギーさえあればカラダは必ず適応していきますので、焦らないようにしましょう。
さらに、梅雨時のジメジメとした雰囲気のなかでカラダがしんどいと、今度は気分まで落ち込んでしまいかねません。
まずは、ご自分の意識として、「気温の変化に対してカラダがついていくために余分なエネルギーを使っているのだ」ということを認識することが大切です。
生活上の注意といえば、温度差に順応するためのエネルギーを日ごろから残しておくように心がけるといいでしょう。季節の変わり目のこの時期は、夜更しや無理な運動といった、エネルギーを使いすぎるような行動は禁物です。
カラダが温度差に慣れるためには時間がかかりますが、エネルギーさえあればカラダは必ず適応していきますので、焦らないようにしましょう。
重ね着・腹巻・入浴で冷え対策
また、温度差が激しい場合の具体的な養生としては、まずは「気温の低さ」への防御をするように心がけましょう。つまり「冷え」対策です。
梅雨時は、実は底冷えしていることも多いので、急な温度差でカラダが冷えないように、外出時には重ね着ができるカーディガンや上着、スカーフなどの羽織物を持参するようにしてみてください。
梅雨時は、実は底冷えしていることも多いので、急な温度差でカラダが冷えないように、外出時には重ね着ができるカーディガンや上着、スカーフなどの羽織物を持参するようにしてみてください。
また、エネルギーを補給するにあたっては、カラダに「食べ物を消化できる力」が必要なので、薄手の腹巻を身に着けるなどして胃腸をいたわることも大事です。
気温の低さでカラダが冷え切ってしまった場合は、シャワーですまさず湯船に入ってカラダを芯から温めましょう。ぬるめのお湯(37℃から40℃)に30分程度、少し長めつかると、自律神経のリラックス神経といわれる副交感神経が働き、高ぶった活動神経(交感神経)を鎮め、筋肉が和らぎ、リラックスできることでしょう。
次回は、7月21日(木)更新予定です。
気温の低さでカラダが冷え切ってしまった場合は、シャワーですまさず湯船に入ってカラダを芯から温めましょう。ぬるめのお湯(37℃から40℃)に30分程度、少し長めつかると、自律神経のリラックス神経といわれる副交感神経が働き、高ぶった活動神経(交感神経)を鎮め、筋肉が和らぎ、リラックスできることでしょう。
次回は、7月21日(木)更新予定です。
(2011年6月16日)
- 木村容子先生のお勤め先
-
東京女子医科大学 東洋医学研究所
〒114-0014
東京都北区田端1-21-8 NSKビル3階
TEL:03(6864)0821(代表) TEL:03(6864)0825(予約)
http://www.twmu.ac.jp/IOM/
【木村先生の書籍が刊行されました】
タイトル:『女35歳からの「キレイ」と「元気」の漢方医学』(三笠書房)
定価:¥630(税込)