第15回 凝り解消は胃腸強化から
肩凝りを放っておかない
年齢を重ねると、血液の流れが悪くなったり(お血)、筋肉の衰えによって「凝り」を感じやすくなります。特に最近は、パソコンを利用する中高年も多く、首や肩、背中、腕などが凝るといった症状を訴える方が多いです。
ただ、例えば「肩が凝るから」というだけの理由では、なかなか病院には行きにくいものです。
確かに「肩凝り」は病気の名前ではなく、首から肩にかけて感じられる筋肉の緊張感や不快感、鈍痛などを指す自覚症状ですが、肩凝りを放っておくと、めまいや頭痛の原因となり、女性であれば、子宮筋腫や子宮内膜症といった病気が隠れているかもしれません。
凝っている症状が悪化しないように、日常生活の中で予防しておくことが大切です。
ただ、例えば「肩が凝るから」というだけの理由では、なかなか病院には行きにくいものです。
確かに「肩凝り」は病気の名前ではなく、首から肩にかけて感じられる筋肉の緊張感や不快感、鈍痛などを指す自覚症状ですが、肩凝りを放っておくと、めまいや頭痛の原因となり、女性であれば、子宮筋腫や子宮内膜症といった病気が隠れているかもしれません。
凝っている症状が悪化しないように、日常生活の中で予防しておくことが大切です。
体操だけでは治らない
若い頃や、中高年になっても筋肉がついている人の場合は、例えば肩凝りでも、肩をもみほぐしたり、体操をしたりして血行がよくなると、改善しやすいものです。
しかし、筋肉が衰えている中高年の場合は、ちょっとした運動くらいでは、肩凝りはなかなか治りません。肩もみや体操をしても、すぐに凝った状態に戻ってしまいます。
漢方医学では、五臓の中の「脾」(西洋医学に脾臓のことではなく、消化器系に関わる)が、筋肉と胃腸の働きに関係していると考えられています。言い換えると、加齢とともに胃腸の働きは弱ってくるので、良い筋肉を作ることができなくなりやすい、ということです。
しかし、筋肉が衰えている中高年の場合は、ちょっとした運動くらいでは、肩凝りはなかなか治りません。肩もみや体操をしても、すぐに凝った状態に戻ってしまいます。
漢方医学では、五臓の中の「脾」(西洋医学に脾臓のことではなく、消化器系に関わる)が、筋肉と胃腸の働きに関係していると考えられています。言い換えると、加齢とともに胃腸の働きは弱ってくるので、良い筋肉を作ることができなくなりやすい、ということです。
胃腸の働きと筋肉の関係
凝りの解消にあたっては、すぐに改善が見られない場合も多いので、凝りを溜めず、悪化させないための日ごろからの養生が大切になります。
血行を良くすることはもとより、中高年の場合は、胃腸の働きを強化することも同時に行う必要があります。
「筋肉が衰える」ことが凝りの原因だと説明すると、患者さんの中には「運動して筋肉をつけよう!」と考える方もいます。しかし、運動をする前に、まずは胃腸の働きを良くして、筋肉を作りやすいカラダにしておきましょう。
血行を良くすることはもとより、中高年の場合は、胃腸の働きを強化することも同時に行う必要があります。
「筋肉が衰える」ことが凝りの原因だと説明すると、患者さんの中には「運動して筋肉をつけよう!」と考える方もいます。しかし、運動をする前に、まずは胃腸の働きを良くして、筋肉を作りやすいカラダにしておきましょう。
ストレスでも凝る
胃腸の働きを強化するにあたっての食事は、「腹八分目」「バランスよく」「規則正しく」を守り、胃腸に余分な負担をかけないようにします。食事量の割合は、朝食:昼食:夕食=10:8:6を目安に。
ストレスを溜めないようにし、「肝」と「脾」の両方の養生に共通となる、普段から、過労や睡眠不足を避け、中高年の場合はある程度は年齢を意識して、今まで以上に休息の時間を増やすよう心がけるといいでしょう。
次回は、4月22日(木)更新予定です。
(2010年4月8日)
- 木村容子先生のお勤め先
-
東京女子医科大学 東洋医学研究所
〒114-0014
東京都北区田端1-21-8 NSKビル3階
TEL:03(6864)0821(代表) TEL:03(6864)0825(予約)
http://www.twmu.ac.jp/IOM/
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