第13回 皮膚のかゆみは乾燥が原因
「瘀血」+「血虚」で乾燥
冬だけでなく、まだ寒さが残るこの時期には、「全身がかゆい」といった「かゆみ」を訴えて来院される中高年の方が少なくありません。デキモノがあるわけでもないのに「何だか、かゆい」と、来院前に「虫さされ用のかゆみ止めの薬」を塗ってしまい、ヒリヒリしてかえって症状を悪化させてしまっているケースもあります。
この「かゆみ」は、実は乾燥していることが原因かもしれません。
体内の血液は、気温の低さによって巡りが悪くなり、皮膚に血液が十分に送られていない「瘀血(おけつ)」の状態になっていることが多いです。その結果、乾燥や皮膚がサメの肌のようにザラザラしてしまう(サメ肌)など、肌荒れを起こしやすくなりなります。
その上、中高年の場合は、加齢による老化で「血」自体が不足している「血虚(けっきょ)」の状態にもなっている可能性が高いので、なおさら肌はダメージを受けやすい状態にあります。
こうした乾燥によるかゆみに対しては、虫さされ用の薬をつけるのではなく、血行をよくする対策をすることによって乾燥を防ぐ必要があります。
この「かゆみ」は、実は乾燥していることが原因かもしれません。
体内の血液は、気温の低さによって巡りが悪くなり、皮膚に血液が十分に送られていない「瘀血(おけつ)」の状態になっていることが多いです。その結果、乾燥や皮膚がサメの肌のようにザラザラしてしまう(サメ肌)など、肌荒れを起こしやすくなりなります。
その上、中高年の場合は、加齢による老化で「血」自体が不足している「血虚(けっきょ)」の状態にもなっている可能性が高いので、なおさら肌はダメージを受けやすい状態にあります。
こうした乾燥によるかゆみに対しては、虫さされ用の薬をつけるのではなく、血行をよくする対策をすることによって乾燥を防ぐ必要があります。
カラダの内外から対処
内くるぶしの骨のでっぱりから指4本分上にあるツボ「三陰交(さんいんこう)」は、血行を促す効果があるので、マッサージの際にでも押してみるといいでしょう。
また、内からのケアでは、まずは食生活に気をつけます。カラダを温める効果のある食材をとったり、火を通して食べるなど、体内を冷やさない工夫とともに、血液の巡りをよくする食材(黒大豆、ニラ、カカオ、黒・白キクラゲなど)を選ぶようにします。
不足している血液を補うには、ナツメやプルーン、黒い食材がおすすめです。特に潤いを与えたい場合は、コラーゲンが豊富に含まれている、フカヒレや牛スジのスープなどがいいでしょう。血行不良対策にいいキクラゲのヌルヌル成分は、肌に潤いをもたらす効果があるともいわれています。
不足している血液を補うには、ナツメやプルーン、黒い食材がおすすめです。特に潤いを与えたい場合は、コラーゲンが豊富に含まれている、フカヒレや牛スジのスープなどがいいでしょう。血行不良対策にいいキクラゲのヌルヌル成分は、肌に潤いをもたらす効果があるともいわれています。
カラダを冷やさない
そして、生活習慣全般として気をつけるべきことは、まずはカラダを冷やさないようにすることです。これは、肌荒れ対策だけでなく、老化によって冷えやすくなっているカラダへの養生にもつながります。
ただ、寒いと、とかく厚手のセーターを着込みがちですが、脱ぎ着できるような重ね着の方がおすすめです。汗をかくと、汗と一緒にカラダの熱が放出される上に、汗が乾くときにカラダが冷えてしまいます。汗をかくほど暑くなったら脱ぎ、寒くなったら着ることができるようにするといいでしょう。
温めておくといいカラダのポイントは3つです。「首まわり」と、「足もと」、「お腹まわり」。特に首は皮下脂肪が少ないので、外から温めても首に流れている血管に影響を与えやすく、血流を促す効果が期待できます。ハイネックやタートルネックの服やマフラー、スカーフを上手に使いましょう。
夜更かしは、それだけで「血」が消耗されてしまいます。なるべく深夜12時までに寝るようにし、また寝不足も避けてください。
次回は、3月25日(木)更新予定です。
ただ、寒いと、とかく厚手のセーターを着込みがちですが、脱ぎ着できるような重ね着の方がおすすめです。汗をかくと、汗と一緒にカラダの熱が放出される上に、汗が乾くときにカラダが冷えてしまいます。汗をかくほど暑くなったら脱ぎ、寒くなったら着ることができるようにするといいでしょう。
温めておくといいカラダのポイントは3つです。「首まわり」と、「足もと」、「お腹まわり」。特に首は皮下脂肪が少ないので、外から温めても首に流れている血管に影響を与えやすく、血流を促す効果が期待できます。ハイネックやタートルネックの服やマフラー、スカーフを上手に使いましょう。
夜更かしは、それだけで「血」が消耗されてしまいます。なるべく深夜12時までに寝るようにし、また寝不足も避けてください。
次回は、3月25日(木)更新予定です。
(2010年3月11日)
- 木村容子先生のお勤め先
-
東京女子医科大学 東洋医学研究所
〒114-0014
東京都北区田端1-21-8 NSKビル3階
TEL:03(6864)0821(代表) TEL:03(6864)0825(予約)
http://www.twmu.ac.jp/IOM/