第5回 とにかく冷えから逃げる
冷えが入る部分をふさぐ
50代を過ぎると、老化の2つの流れ―陽から陰、実から虚―の過程のいずれも最終段階に近づいていきます。まず、「陽から陰」への流れについては、基礎体温が低く、その低温期が長くなり、カラダは冷えやすくなります。
女性はもともと筋肉量が男性よりも少ないため、冷えやすいと言われています。「冷えは万病のもと」。特に50代に入ったら、「冷え」つまり、陰に対するケアを意識して行うようにしましょう。
まず、首や肩、背中、おへそ回り、腰、ひざ、足首など、冷えが体内に入り込みやすいカラダのパーツを、しっかりとカバーし、冷えが入ってこないようにふさぎ、さらに温めるようにします。
マフラーを巻いたり、腰が隠れる程度の丈が長めのカーディガンをはおります。アンダーウエア(下着)を工夫することも有効です。腹巻きをしたり、男性はすててこ、女性にもレギンスといったオシャレな商品がありますから、若い女性のファッションも取り入れてみてはいかがでしょうか。また、薄手でも保温効果の高い素材を使った下着も増えています。
女性はもともと筋肉量が男性よりも少ないため、冷えやすいと言われています。「冷えは万病のもと」。特に50代に入ったら、「冷え」つまり、陰に対するケアを意識して行うようにしましょう。
まず、首や肩、背中、おへそ回り、腰、ひざ、足首など、冷えが体内に入り込みやすいカラダのパーツを、しっかりとカバーし、冷えが入ってこないようにふさぎ、さらに温めるようにします。
マフラーを巻いたり、腰が隠れる程度の丈が長めのカーディガンをはおります。アンダーウエア(下着)を工夫することも有効です。腹巻きをしたり、男性はすててこ、女性にもレギンスといったオシャレな商品がありますから、若い女性のファッションも取り入れてみてはいかがでしょうか。また、薄手でも保温効果の高い素材を使った下着も増えています。
冷えすぎると眠れない
カラダを直接温める効果のある入浴はシャワーよりも効果的です。さらに、カラダを温める効果のある入浴剤で一層効果を高めてみましょう。
入浴した後にすぐに足先が冷えて眠れないという場合は、寝る直前に熱めのお湯で足浴をすることもお勧めです。眠気は、手足から熱が放散される過程で生じます。そのため、もともと外に出す熱がカラダにない場合は、なかなか眠りにつけなくなります。熱いお湯で足浴して、手のひらや足の裏を温かくして、すぐに床に入るようにすると、よい眠りの助けになります。
また、寒い時期には、脱衣所に暖房を入れると湯冷め対策になります。室内外の温度差は、脳卒中などの病気の原因にもなるので、その防止の役割も期待できます。同様に、トイレにも暖房を入れると、仮に夜中にトイレに起きた場合でも、冷えを感じる程度が小さくて済みます。
入浴した後にすぐに足先が冷えて眠れないという場合は、寝る直前に熱めのお湯で足浴をすることもお勧めです。眠気は、手足から熱が放散される過程で生じます。そのため、もともと外に出す熱がカラダにない場合は、なかなか眠りにつけなくなります。熱いお湯で足浴して、手のひらや足の裏を温かくして、すぐに床に入るようにすると、よい眠りの助けになります。
また、寒い時期には、脱衣所に暖房を入れると湯冷め対策になります。室内外の温度差は、脳卒中などの病気の原因にもなるので、その防止の役割も期待できます。同様に、トイレにも暖房を入れると、仮に夜中にトイレに起きた場合でも、冷えを感じる程度が小さくて済みます。
冷たい水は使わない
このほか、日常生活で気を付けて欲しいのは、食器を洗う時や掃除の際に、冷たい水をできるだけ使わないことです。お湯を使って、末端の手先から温めておくと、体感温度も違ってきます。
しかし、お湯を使うと、手指から油分が取られてカサカサしてしまう場合は、ビニール手袋をはめるなどして、直接お湯に触れないようにするのも一案です。
患者さんの中には、手に保湿クリームを塗って、その上に手袋をはめて、お湯で炊事をしている人がいます。お湯の温度でクリームが手になじみ、「炊事しながら手のパックをしているようです」と効用を語っていました。
普段の手洗いにあたっても同じことが言えます。トイレ後に手を洗う際、お湯を使った後にはハンドクリームをこまめに塗るなどすることで、手の荒れを防ぎます。
しかし、お湯を使うと、手指から油分が取られてカサカサしてしまう場合は、ビニール手袋をはめるなどして、直接お湯に触れないようにするのも一案です。
患者さんの中には、手に保湿クリームを塗って、その上に手袋をはめて、お湯で炊事をしている人がいます。お湯の温度でクリームが手になじみ、「炊事しながら手のパックをしているようです」と効用を語っていました。
普段の手洗いにあたっても同じことが言えます。トイレ後に手を洗う際、お湯を使った後にはハンドクリームをこまめに塗るなどすることで、手の荒れを防ぎます。
カラダを温める食材を選ぶ
「陰」の体質になると、冷たいものや生ものを食べ過ぎると、体調が悪くなると感じることが多くなります。冷たいものや生ものはなるべく避けて、野菜は火を通し、食事は温かいうちに食べるようにしましょう。
漢方では、「食材には、カラダを温める食材と、カラダを冷やす食材がある」と考えます。寒い季節や寒冷地域で採れる食材は、一般的にカラダを温める食材。一方、暑い地域や温暖な場所で採れる食材はカラダを冷やす食材が多いと言われています。
漢方では、「食材には、カラダを温める食材と、カラダを冷やす食材がある」と考えます。寒い季節や寒冷地域で採れる食材は、一般的にカラダを温める食材。一方、暑い地域や温暖な場所で採れる食材はカラダを冷やす食材が多いと言われています。
第3回目でも記しましたが、ツボは、全身のエネルギーの流れを調整するスポットです。押すと痛い場合は、エネルギーの流れが滞っている証拠と言えます。ツボの位置は、人によって多少異なるので、上記の場所を中心に周辺をさわり、「痛いけど気持ちいい」という“イタ気持ちいい”場所を探して、数回繰り返しましょう。
次回は、「実から虚」への流れの中での養生法を紹介します。
11月26日(木)更新予定です。
(2009年11月12日)
- 木村容子先生のお勤め先
-
東京女子医科大学 東洋医学研究所
〒114-0014
東京都北区田端1-21-8 NSKビル3階
TEL:03(6864)0821(代表) TEL:03(6864)0825(予約)
http://www.twmu.ac.jp/IOM/