訪問時の服装について
当居宅介護支援事業所のケアマネジャーは、ユニフォームとしてジャージを着用しています。初めて訪問する場合などは、ジャージだと失礼な気がしますし、また実際にそのようなことを利用者や家族から言われたこともあります。ケアマネジャーとして適切な服装はどのようなものなのでしょうか?
リラックスさせる雰囲気を生み出す服装を
はい、とても重要な質問だと思います。ジャージが失礼と言われてしまったんですか……。実は私も普段はジャージ(ただし、ブランド名や柄などの刺しゅうはないもの)です。訪問介護事業所を併設しているためでもあるのですが、私なりに考えがあってのことでもあるのです。ケアマネジャーの服装については地域の特性などもあるので、「これが正解」というものはないと思います。私の考えを参考までに記します。
ケースワークの原則に、「意図的な感情表出の原則」というのがありますよね。これは端的に言えば、利用者が本音を語りやすい雰囲気(環境)を私たち援助者が作りなさい、ということです。そのためには、言語コミュニケーション以外にも、非言語コミュニケーションの手段を活用することになります。その一つが服装だと思うのです。
例えば、スーツが駄目というわけではないのですが、あまりかしこまった服装で訪問しますと、利用者や家族も恐縮してしまうこともあります。すると、普段の生活感が私たちのかしこまった服装により消されてしまうのです。場合によっては、居室を見たいのに、応接間に通されることもあります。それだけで、意図的な感情表出からは大きく離れてしまいます。
ですから、ジャージが一番とはいいませんが、服装は、利用者や家族をリラックスさせられるものがよいと思います。でも、あまりカジュアル性が強いものは避けたほうがよいと思いますよ。ユニフォームはアイデンティティ(職員間の同一性)を醸し出すのには有効な手段です。どのような服装にするかは、事業所ごとに決めてくださいね。
なお、服装も含めて、面接で視覚情報が与える第一印象について、私の著書『初めて学ぶケアマネジメントテキスト』(中央法規出版)で書いていますので(74頁)、参考にしてください。
(回答者:能本守康)
ケースワークの原則に、「意図的な感情表出の原則」というのがありますよね。これは端的に言えば、利用者が本音を語りやすい雰囲気(環境)を私たち援助者が作りなさい、ということです。そのためには、言語コミュニケーション以外にも、非言語コミュニケーションの手段を活用することになります。その一つが服装だと思うのです。
例えば、スーツが駄目というわけではないのですが、あまりかしこまった服装で訪問しますと、利用者や家族も恐縮してしまうこともあります。すると、普段の生活感が私たちのかしこまった服装により消されてしまうのです。場合によっては、居室を見たいのに、応接間に通されることもあります。それだけで、意図的な感情表出からは大きく離れてしまいます。
ですから、ジャージが一番とはいいませんが、服装は、利用者や家族をリラックスさせられるものがよいと思います。でも、あまりカジュアル性が強いものは避けたほうがよいと思いますよ。ユニフォームはアイデンティティ(職員間の同一性)を醸し出すのには有効な手段です。どのような服装にするかは、事業所ごとに決めてくださいね。
なお、服装も含めて、面接で視覚情報が与える第一印象について、私の著書『初めて学ぶケアマネジメントテキスト』(中央法規出版)で書いていますので(74頁)、参考にしてください。
(回答者:能本守康)