携帯電話の番号を教えてほしいと言われましたが…
利用者のご家族から、「なかなか連絡がつかないから」と、携帯電話の番号を教えてほしいとお願いされました。事業所専用の携帯がないため、教えるとすれば私用の番号になりますが、夜や休日の電話はかんべんしてほしいというのが正直な気持ちです。こうしたお願いにはどう対応すればいいのでしょうか?
事業所全体としての対応を考える
利用者・家族にとっては、24時間連絡がとれるって安心ですよね。たとえば、夜中や休日に連絡がくるとすれば、身体的な異変が想定されます。これはケアマネジャーよりも救急隊に連絡すべき場面です。でも一方で、一番信頼している人、自分のことをよく分かってくれている人に連絡をとりたくなる気持ちも理解できますよね。また、平日の日中は訪問などでケアマネジャーは留守がちですから、利用者・家族からしてみれば、いつも留守という印象をもちかねず、不満を感じる方もいるかもしれません。
利用者の安心を突き詰めれば、24時間の確実な連絡体制は必要かもしれません。特定事業所加算でも24時間対応が要件になっていますので、制度上も求められていることといえます。
でも、理想としてはそうであっても、実際にどう対応するかが問題です。ご質問のような対策を講じていない事業所では、個人の携帯電話で、ということになってしまいますよね。基本的には、これはあまりお勧めできません。やはり、ケアマネジャーもプライベートの時間が必要ですので、公私混同はしないほうがよい仕事ができると思います。この問題は、個人ではなく事業所の体制として考えるべきことでしょう。
もしあなたが、24時間の確実な連絡体制が必要であると判断したならば、まずは事業所の長に相談してみてください。より安心できるケアマネジメントを実践するためには、24時間の連絡体制が必要であると提言してみることです。そして、携帯電話を購入してもらい、複数のケアマネジャーがいるのであれば交代で当番制にするのもよいでしょう。
ただ、ケアマネジャーが少人数や1人の事業所などでは、組織でカバーすることは困難です。この場合は、教えることによって生じる事柄を個人で引き受ける覚悟があるかどうかという話になるでしょう。
参考までに私自身のことを言えば、先のアドバイスとは異なりますが、すべての利用者に携帯電話の番号を教えています。私は事業主でもあるし、ケアマネジャー以外の仕事も多いため、留守にする機会がどうしても多くなります。そのため、ご迷惑をおかけしないように、連絡は基本的に携帯にいただくようにしています。
当然、出張先だろうが入浴中だろうが、あるいは夜中でもかかってきます。その内容は、なんとなく不安になって話がしたくてかけてくる場合から、状態が急変したという内容のこともあります。稀にですが、こうした連絡を受けて夜中に訪問することもあります。でも、それで大事に至らなかったということもたくさん経験しています。業務的には負担となりますが、私は個人的にケアマネジャーの仕事を突き詰めてみたいと考えていますので、このような対応をしています。ただ、これには当然、賛否両論があると思います。自分がどこまで引き受けるかを考える際の一例として参考にしてください。
(回答者:能本守康)
利用者の安心を突き詰めれば、24時間の確実な連絡体制は必要かもしれません。特定事業所加算でも24時間対応が要件になっていますので、制度上も求められていることといえます。
でも、理想としてはそうであっても、実際にどう対応するかが問題です。ご質問のような対策を講じていない事業所では、個人の携帯電話で、ということになってしまいますよね。基本的には、これはあまりお勧めできません。やはり、ケアマネジャーもプライベートの時間が必要ですので、公私混同はしないほうがよい仕事ができると思います。この問題は、個人ではなく事業所の体制として考えるべきことでしょう。
もしあなたが、24時間の確実な連絡体制が必要であると判断したならば、まずは事業所の長に相談してみてください。より安心できるケアマネジメントを実践するためには、24時間の連絡体制が必要であると提言してみることです。そして、携帯電話を購入してもらい、複数のケアマネジャーがいるのであれば交代で当番制にするのもよいでしょう。
ただ、ケアマネジャーが少人数や1人の事業所などでは、組織でカバーすることは困難です。この場合は、教えることによって生じる事柄を個人で引き受ける覚悟があるかどうかという話になるでしょう。
参考までに私自身のことを言えば、先のアドバイスとは異なりますが、すべての利用者に携帯電話の番号を教えています。私は事業主でもあるし、ケアマネジャー以外の仕事も多いため、留守にする機会がどうしても多くなります。そのため、ご迷惑をおかけしないように、連絡は基本的に携帯にいただくようにしています。
当然、出張先だろうが入浴中だろうが、あるいは夜中でもかかってきます。その内容は、なんとなく不安になって話がしたくてかけてくる場合から、状態が急変したという内容のこともあります。稀にですが、こうした連絡を受けて夜中に訪問することもあります。でも、それで大事に至らなかったということもたくさん経験しています。業務的には負担となりますが、私は個人的にケアマネジャーの仕事を突き詰めてみたいと考えていますので、このような対応をしています。ただ、これには当然、賛否両論があると思います。自分がどこまで引き受けるかを考える際の一例として参考にしてください。
(回答者:能本守康)