確かにスケジュール調整は大変ですよね。利用するサービスが多くなればなるほど大変です。そうなると、場合によっては全員参加は難しくなります。ですから、考え方としては全員参加が難しくても、とにかく「開催してしまう」ことです。その際に、おそらく議題によって必ず参加してほしい職種があるでしょう。その職種のスケジュールを優先して開催することです。もちろん、本人や家族の参加が重要ですので、その方々のスケジュールを優先して調整すれば、開催すること自体は可能ではないでしょうか。
　その上で、できるだけ多くの方に参加していただくためには、開催通知の発送の時期が重要になります。できれば一か月前位には日程を決めておきたいものです。そうすれば、ほかの参加者のスケジュールも調整しやすくなるのではないでしょうか。あるいは、開催通知に当日の議題を明記し、それぞれの参加者に事前に発言の依頼をしておくことで参加の重要性を高めることができます。その際には、開催通知のFAXなどに、個別に手書きで明記するのもよい方法です。その専門職だけへのメッセージという形をとれば、極力参加しようという気持ちをもっていただけると思うのです。
　担当者会議の参加率を高めるには、会議そのものの重要性をいかに開催通知などでアピールできるかです。それはケアマネジャーとしての「統率力」にも関係してきます。ケアマネジャーはさまざまな社会資源をマネジメント（管理）する専門職です。「管理」とは押さえつけることでも縛ることでもありません。ある目標に向けて同じベクトル（方向性）に人を動かすことです。そのためには人間的な魅力も必要かもしれませんね。おそらく、魅力あるケアマネジャーならば、三日前の開催通知でも多くの参加が可能かもしれませんよ！　まずは、開催通知の工夫などから試してみてください。
（回答者：能本守康）