「傾聴」のサービス区分は?
ケアプランに「悩みの傾聴に努める」「精神的な不安は傾聴し、安心感を与える」など、利用者の傾聴が計画されていることが多いのですが、これは相談・助言のサービスに該当しますか? それともヘルパーが提供するサービスに含まれない行為でしょうか?
援助職としての基本的な態度と考える
質問の中に「相談・助言」とありますが、老計10号「訪問介護におけるサービス行為ごとの区分等について」(平成12年3月17日)では、「相談援助、情報収集・提供」と明記され、状況に応じてサービスを行うものとされています。
質問の「悩みの傾聴に努める」や「精神的な不安は傾聴し、安心感を与える」というのは、サービスの内容というよりも、ヘルパーなどの援助職としての基本的な態度であり、さまざまな具体的なサービスを提供する上での基礎として必要なものだと思います。相手の思いや気持ちに近づくことで、より良い援助につながっていくと考えます。
例えば調理という援助を提供する場合、いくら食べやすくバランスのとれた食事を作ったとしても、利用者に食べてもらえなければ、その食事は意味をもちません。食欲がない場合、その理由は何でしょう? さまざまな理由が考えられます。身体面に問題がある場合、口腔内にトラブルがある場合、間食をしたから、嫌いなものがあるから……、加えて何か心配事や不安、悲しいことやつらいことがあり食欲がない場合なども考えられます。
悩みや不安をその場でヘルパーが解決することはできませんが、その思いに近づき悩みを傾聴する姿勢をもつことで、利用者の気持ちが楽になったり、少しホッとしたりして食事が喉をとおることがあります。
ケアプランにおいて、その計画の中に「精神的に不安な時は傾聴し、安心感を与える」という文言が記されている場合、特に精神的不安が大きい利用者だと判断します。ですから、担当するヘルパーは、そのプランに示されている本人や家族の思い、そしてケアマネジャーの援助の方針を十分に理解し、サービス提供にあたることが望まれます。
実際のケアプランを拝見していないのでこれ以上の解釈はできませんが、具体的なサービスを提供する際に、特に「傾聴」という姿勢を大切に、不安な気持ちの大きい利用者に対しては、その気持ちを考慮して援助を行うことが求められます。
(回答者:伊藤多恵子)
質問の「悩みの傾聴に努める」や「精神的な不安は傾聴し、安心感を与える」というのは、サービスの内容というよりも、ヘルパーなどの援助職としての基本的な態度であり、さまざまな具体的なサービスを提供する上での基礎として必要なものだと思います。相手の思いや気持ちに近づくことで、より良い援助につながっていくと考えます。
例えば調理という援助を提供する場合、いくら食べやすくバランスのとれた食事を作ったとしても、利用者に食べてもらえなければ、その食事は意味をもちません。食欲がない場合、その理由は何でしょう? さまざまな理由が考えられます。身体面に問題がある場合、口腔内にトラブルがある場合、間食をしたから、嫌いなものがあるから……、加えて何か心配事や不安、悲しいことやつらいことがあり食欲がない場合なども考えられます。
悩みや不安をその場でヘルパーが解決することはできませんが、その思いに近づき悩みを傾聴する姿勢をもつことで、利用者の気持ちが楽になったり、少しホッとしたりして食事が喉をとおることがあります。
ケアプランにおいて、その計画の中に「精神的に不安な時は傾聴し、安心感を与える」という文言が記されている場合、特に精神的不安が大きい利用者だと判断します。ですから、担当するヘルパーは、そのプランに示されている本人や家族の思い、そしてケアマネジャーの援助の方針を十分に理解し、サービス提供にあたることが望まれます。
実際のケアプランを拝見していないのでこれ以上の解釈はできませんが、具体的なサービスを提供する際に、特に「傾聴」という姿勢を大切に、不安な気持ちの大きい利用者に対しては、その気持ちを考慮して援助を行うことが求められます。
(回答者:伊藤多恵子)