自分流の介護を強要されて……
夫婦で認知症の家庭にサービスに入っています。ご主人が高次脳障害で身体介護が必要ですが、ヘルパーが介助することに、専門的には常識外の指示、自分流の介助を強要するために困っています。事業所に相談しても、「何とかかわしてうまくやってよ」と言われ続け、半年が経過しました。いつ事故につながるかとヒヤヒヤしています。
自分流の介護の思い・真意を探る
ヘルパーさんが事務所に相談しても「何とかかわしてうまくやってよ」と言われ続けているのが本当だとすれば、現場の悩みを一人で抱え込み不安な状態でいることでしょう。この利用者(奥さんも含めた)のケアプランがどのようになっているのか、訪問介護計画書とヘルパー指示書にはどのようなケアの内容が記載されているのかがわかりませんが、少なくとも、ケアの内容や方法について問題が発生している場合、サービス提供責任者が状況の確認とアセスメントを行い、解決に向かわなくてはなりません。当然、ケアマネジャーに報告を上げて、場合によってはサービス担当者会議の開催を要請する必要があります。
また、現場のヘルパーとしては、利用者の病気について正しい知識をもち、理解を深めることも重要です。夫婦で認知症とのことですが、きっと二人暮らしの中で、現在に至るまでにさまざまな工夫により生活してきたと思います。それが、専門的な知識をもったヘルパーからすれば“自己流”ということになり、「ありえない」方法に思えるのでしょう。
しかし、その利用者がどうしてそのやり方を実行し、ヘルパーにも求めるのか? その思いや真意、理由は何だろうと理解しようとすることも大切ではないでしょうか。
表面に出ているものだけをとらえると、その中に隠された本当のニーズ(課題)を見つけられないまま現場をこなしていくことになってしまいます。
いずれにしても、ヘルパーが不安をもったまま現場で対応しているのは問題です。特に、事故につながる危険性もあると感じているのであれば、事業所の責任者にもう一度相談したほうがいいと思います。サービス提供責任者がなかなか話を聞いてくれないようであれば、管理者に相談してもいいでしょう。その際、今のままでは事故につながる危険性があることもしっかりと伝えましょう。
(回答者:伊藤多恵子)
また、現場のヘルパーとしては、利用者の病気について正しい知識をもち、理解を深めることも重要です。夫婦で認知症とのことですが、きっと二人暮らしの中で、現在に至るまでにさまざまな工夫により生活してきたと思います。それが、専門的な知識をもったヘルパーからすれば“自己流”ということになり、「ありえない」方法に思えるのでしょう。
しかし、その利用者がどうしてそのやり方を実行し、ヘルパーにも求めるのか? その思いや真意、理由は何だろうと理解しようとすることも大切ではないでしょうか。
表面に出ているものだけをとらえると、その中に隠された本当のニーズ(課題)を見つけられないまま現場をこなしていくことになってしまいます。
いずれにしても、ヘルパーが不安をもったまま現場で対応しているのは問題です。特に、事故につながる危険性もあると感じているのであれば、事業所の責任者にもう一度相談したほうがいいと思います。サービス提供責任者がなかなか話を聞いてくれないようであれば、管理者に相談してもいいでしょう。その際、今のままでは事故につながる危険性があることもしっかりと伝えましょう。
(回答者:伊藤多恵子)