感染防止の物品用意
利用者の尿から多剤耐性菌(多くの抗菌薬が効かなくなった細菌)が出ました。身体介護を行うため、使い捨てのグローブと予防衣を毎回使用することになりましたが、これらは利用者に準備していただいてよいものなのでしょうか? それとも事業者側で準備する必要があるるのでしょうか?
事業所側の考えによって異なる
使い捨てのグローブと予防衣の準備については、あらゆる感染症について同じことがいえると思います。
通常、介護保険の指定事業所では、介護保険の「感染等予防指導マニュアル」にのっとり、普段から感染症の予防についての研修や感染症対策マニュアルの設置、介護手順書の作成などが必要であるとされています。
マニュアルの中には、感染症の正しい理解から具体的な方法として手洗いの仕方、ガウンテクニックなどスタンダードプリコーションの記載がされているかと思います。感染予防は、ヘルパーが感染の媒体となって他の利用者に菌を運ばないようにという観点からも重要であるとされています。
そのことから考えると、予防のための物品は事業者側が準備するのが望ましいかと思いますが、公的な文書では「どちらが」とは書かれていないと認識しています。ですから実際は、事業所の考えによって(管理者の意識の差によって)、どちらがどこまで準備をするかは違ってくるかと思います。
場合によっては、利用者側との話し合いで決めるということもありえます。
ちなみに私の事業所では、感染症の利用者へケアに入るときは、使い捨てのグローブとマスク、消毒液、予防衣を準備しています。
(回答者:伊藤多恵子)
通常、介護保険の指定事業所では、介護保険の「感染等予防指導マニュアル」にのっとり、普段から感染症の予防についての研修や感染症対策マニュアルの設置、介護手順書の作成などが必要であるとされています。
マニュアルの中には、感染症の正しい理解から具体的な方法として手洗いの仕方、ガウンテクニックなどスタンダードプリコーションの記載がされているかと思います。感染予防は、ヘルパーが感染の媒体となって他の利用者に菌を運ばないようにという観点からも重要であるとされています。
そのことから考えると、予防のための物品は事業者側が準備するのが望ましいかと思いますが、公的な文書では「どちらが」とは書かれていないと認識しています。ですから実際は、事業所の考えによって(管理者の意識の差によって)、どちらがどこまで準備をするかは違ってくるかと思います。
場合によっては、利用者側との話し合いで決めるということもありえます。
ちなみに私の事業所では、感染症の利用者へケアに入るときは、使い捨てのグローブとマスク、消毒液、予防衣を準備しています。
(回答者:伊藤多恵子)