入浴介助で垢すりをしてもいいの?
訪問介護の入浴介助で垢すりはしてもよいのでしょうか? 法令などで禁止されていませんか?
計画書への位置づけは難しい
「垢すり」というのは韓国の伝統的な美容法の一つで、専用の垢すりタオルを使い、身体の表面の老化した角質を落とすことで、あとでオイルケアなどが必要なものです。 ですから、一般的な入浴とは異なります。
法令で禁止されているかどうかについては、あえて行ってはいけない行為として位置づけられてはいませんが、介護保険の利用対象者は基本的に65歳以上の高齢者、もしくは特定疾病に該当する特別疾患の人たちです。垢すりは専用のタオルを用いて古くなった角質を落としていく行為ですから 、皮膚の状態が弱くなっている高齢者にはむしろ、皮膚トラブルを招く原因になってしまうと思われます。
しかし、一般的な入浴を行っていても、本人の状態次第では多くの垢が出てしまう状況は大いに考えられますね。垢すりを目的にしていなくても、結果として垢がこすられていることはあるのです。
介護保険の法令では、あくまでも「老計10号」が基本のサービスとなり、その中には「垢すり」という項目や表現は存在しないため、計画書への位置づけは難しいものと考えられます。
また、訪問入浴においても「垢すり」という項目はなく、むしろ皮膚の表面がデリケートになっている利用者に対しては、刺激が少なく肌触りの柔らかいガーゼ素材のタオルを使用することもあります。
ちなみに訪問入浴では、各社それぞれ工夫を凝らし、入浴剤や温泉の湯を使用したり、季節ごとの工夫(ゆず湯や菖蒲湯など)もしているようですが、利用を実施する前には主治医による「入浴の可否証明書」を取り寄せ、皮膚トラブルやカテーテルの導入があるなど、何らかの医療的処置が必要な利用者については、具体的な注意点やどのような方法で入浴が可能かなど、事前にサービス担当者会議などで主治医に確認をとることが賢明です。
入浴により、利用者が心身ともにリラックスし、明日を生きる力になれば幸せですね。
(回答者:伊藤多恵子)
法令で禁止されているかどうかについては、あえて行ってはいけない行為として位置づけられてはいませんが、介護保険の利用対象者は基本的に65歳以上の高齢者、もしくは特定疾病に該当する特別疾患の人たちです。垢すりは専用のタオルを用いて古くなった角質を落としていく行為ですから 、皮膚の状態が弱くなっている高齢者にはむしろ、皮膚トラブルを招く原因になってしまうと思われます。
しかし、一般的な入浴を行っていても、本人の状態次第では多くの垢が出てしまう状況は大いに考えられますね。垢すりを目的にしていなくても、結果として垢がこすられていることはあるのです。
介護保険の法令では、あくまでも「老計10号」が基本のサービスとなり、その中には「垢すり」という項目や表現は存在しないため、計画書への位置づけは難しいものと考えられます。
また、訪問入浴においても「垢すり」という項目はなく、むしろ皮膚の表面がデリケートになっている利用者に対しては、刺激が少なく肌触りの柔らかいガーゼ素材のタオルを使用することもあります。
ちなみに訪問入浴では、各社それぞれ工夫を凝らし、入浴剤や温泉の湯を使用したり、季節ごとの工夫(ゆず湯や菖蒲湯など)もしているようですが、利用を実施する前には主治医による「入浴の可否証明書」を取り寄せ、皮膚トラブルやカテーテルの導入があるなど、何らかの医療的処置が必要な利用者については、具体的な注意点やどのような方法で入浴が可能かなど、事前にサービス担当者会議などで主治医に確認をとることが賢明です。
入浴により、利用者が心身ともにリラックスし、明日を生きる力になれば幸せですね。
(回答者:伊藤多恵子)