—プロフィール—
県立広島大学保健福祉学部人間福祉学科卒。福祉職を志した発端は小学校時代。総合学習の授業で高齢者の施設を見学し、そこで介護の仕事を目にした。高齢者をお世話するその姿を見たとき、「将来はお年寄りの施設で働く」と決めたという。おじいちゃん子、おばあちゃん子で、いつもやさしくしてくれる祖父母に「恩返しがしたい」と思っていた。その気持ちは中学、高校時代と一貫し、高校の進路選択では当初、卒業後は専門学校に進み、介護職に就こうと考えていた。このとき副担任の教諭から提案があった。介護の仕事は体力勝負、宮澤は運動が苦手だしどうだろうか。介護と決めつけなくても福祉には携われる、相談が専門の社会福祉士も視野に入れてはと。ならば、進路に幅をもたせようと大学に進学。さまざまな教科を修めるなか、しだいに相談業務に惹かれ、高齢者にかかわるソーシャルワーカーにと社会福祉士を目標に。大学に入ってから知った精神保健福祉士も、専門性が広がるならと志望。この意思を貫いてダブルで受験、両資格を手にした。昨年(平成24年)4月より、JA尾道総合病院医療福祉支援センター(広島県尾道市)で医療ソーシャルワーカーとして勤務している。特技は書道(文部科学省後援書写検定2級取得)。好きなものは洋服をみること・着ること。きらいなものはセミ。初志貫徹して謙虚、粘り強く続いて気づけば完遂、そんなエピソードが種々。静かなタフネスを感じさせる24歳。
受験の動機
もともとは介護職になることを思い描いていて、大学に進むときにプロフィールに紹介いただいた理由から社会福祉を専攻することにしました。そのコース上に精神保健福祉が登場してきたということで、初めから「精神保健福祉士」を目標としていたわけではありませんでした。介護福祉から社会福祉に目標とする資格を切り替えたときも、高齢者にかかわる現場で働くというそこは揺らがなかったので、精神保健福祉士は資格を取得できても、その現場で働くことまでは考えていませんでした。
ただ、実際に仕事に就いてみて、精神保健福祉士の受験勉強で学んだことが役立っていることを実感するようになりました。今、総合病院で医療ソーシャルワーカーとして働いているなかでは、認知症の方やアルコール依存でうつの症状がある方など、精神を病んでいるさまざまな患者さんとかかわりをもちます。精神保健福祉の知識をある程度もっていることで、患者さんのことが理解できたり、相談をお受けするなかで提供・提案できる情報があったりするのは、仕事のやりがいです。精神保健福祉士としての業務に直接携わらなくても、取得して意義のある資格だと今さらながら思います。
私は社会福祉士と精神保健福祉士のダブル受験でした。科目が多くて範囲も広いので、受験勉強にはけっこう苦労しました。ざっと内容を紹介させていただきます。
ただ、実際に仕事に就いてみて、精神保健福祉士の受験勉強で学んだことが役立っていることを実感するようになりました。今、総合病院で医療ソーシャルワーカーとして働いているなかでは、認知症の方やアルコール依存でうつの症状がある方など、精神を病んでいるさまざまな患者さんとかかわりをもちます。精神保健福祉の知識をある程度もっていることで、患者さんのことが理解できたり、相談をお受けするなかで提供・提案できる情報があったりするのは、仕事のやりがいです。精神保健福祉士としての業務に直接携わらなくても、取得して意義のある資格だと今さらながら思います。
私は社会福祉士と精神保健福祉士のダブル受験でした。科目が多くて範囲も広いので、受験勉強にはけっこう苦労しました。ざっと内容を紹介させていただきます。
勉強方法
受験勉強に取り組み始めたのは、大学4年の夏休みに入る少し前からでした。学内の受験対策講座が始まっていて、周囲も自分もそろそろ始めなきゃと意識してくる頃です。はじめは4月からやろうと思っていたのですが、卒論のテーマを考えたり、就職活動に関係する調べ物をしたりで、気づいたら夏になっていたという具合です。
焦ったのは、夏休みに受けた社会福祉士の模擬試験の結果を見たときでした。散々の成績で、このままではとても合格できないと気持ちにスイッチが入りました。
受験勉強の教材は、中央法規のワークブック(『社会福祉士受験ワークブック』)と一問一答形式の過去問(『社会福祉士国家試験過去問一問一答+α』)を主力にしました。ワークブックは、社会と精神の専門科目、共通科目をすべて揃え、共通科目と社会福祉士の専門科目から取り組みました。
勉強方法は、とりあえず読む。ワークブックを一通り読んで、重要な箇所に線を引いて覚える。内容を理解できているかを確認しながら、一冊に1〜2カ月かける力の注ぎ方です。その後、一問一答+αで知識の習得状況をチェックする。分野ごとにテストして、間違ったところ、理解の曖昧なところはワークブックなどに戻って学習し直す。一問一答は、持ち運びに便利なアプリ版(『社会福祉士国家試験過去問一問一答+αスマートフォン・アプリ版』)も活用。こんな方法で進めていきました。
模擬試験は3回チャレンジしましたが、いずれも成績が悪く、このためになかなか合格への手応えをつかめないのが悩ましいところでした。問題を持ち帰り、解説をもらった後、もう一度解いてみて、どこがわかっていないのかを確認することを繰り返しました。
そうした勉強を地道に続けていき、受験が近づくにつれて、見たことがあるような問題を多く目にするようになり、テストの点数も徐々に上がっていきました。
焦ったのは、夏休みに受けた社会福祉士の模擬試験の結果を見たときでした。散々の成績で、このままではとても合格できないと気持ちにスイッチが入りました。
受験勉強の教材は、中央法規のワークブック(『社会福祉士受験ワークブック』)と一問一答形式の過去問(『社会福祉士国家試験過去問一問一答+α』)を主力にしました。ワークブックは、社会と精神の専門科目、共通科目をすべて揃え、共通科目と社会福祉士の専門科目から取り組みました。
勉強方法は、とりあえず読む。ワークブックを一通り読んで、重要な箇所に線を引いて覚える。内容を理解できているかを確認しながら、一冊に1〜2カ月かける力の注ぎ方です。その後、一問一答+αで知識の習得状況をチェックする。分野ごとにテストして、間違ったところ、理解の曖昧なところはワークブックなどに戻って学習し直す。一問一答は、持ち運びに便利なアプリ版(『社会福祉士国家試験過去問一問一答+αスマートフォン・アプリ版』)も活用。こんな方法で進めていきました。
模擬試験は3回チャレンジしましたが、いずれも成績が悪く、このためになかなか合格への手応えをつかめないのが悩ましいところでした。問題を持ち帰り、解説をもらった後、もう一度解いてみて、どこがわかっていないのかを確認することを繰り返しました。
そうした勉強を地道に続けていき、受験が近づくにつれて、見たことがあるような問題を多く目にするようになり、テストの点数も徐々に上がっていきました。
スケジュール
勉強する時間は、午後の時間帯が多かったと思います。私は大学1年の夏から4年の12月まで、本屋とレンタルビデオが一緒になったお店でアルバイトをしていました。24時間営業で基本のシフトが18時〜0時だったため、帰宅すると1時〜2時。朝早く起きるのは難しかったので、大学のない日は10時くらいに起きて、お昼過ぎから夕方まで机に向かうような学習スケジュールでした。
大学は4年生になって授業が減り、私の場合、前期から週1コマでしたが、ゼミの報告会が週1回あり、ここで友達と勉強の進み具合や新しい情報を確認し合ったりしていました。学校のほうが集中して勉強できたので、図書館もよく利用していました。
ゼミの友達の存在は大きかったと思います。10月以降は、卒論や就職活動、最後となる学園祭の準備など、受験勉強以外のイベントも多く、みんなきつかったと思います。友達同士でお茶をしたり、他愛ない話でお互いに笑ったりというこの時間も、スケジュールから欠かせない一つでした。
大学は4年生になって授業が減り、私の場合、前期から週1コマでしたが、ゼミの報告会が週1回あり、ここで友達と勉強の進み具合や新しい情報を確認し合ったりしていました。学校のほうが集中して勉強できたので、図書館もよく利用していました。
ゼミの友達の存在は大きかったと思います。10月以降は、卒論や就職活動、最後となる学園祭の準備など、受験勉強以外のイベントも多く、みんなきつかったと思います。友達同士でお茶をしたり、他愛ない話でお互いに笑ったりというこの時間も、スケジュールから欠かせない一つでした。
受験する皆様へ
国家試験の手応えは悪く、試験直後は終わった(ダメだ)と思いました。少し時間が経つと、どうかなと思えてきて、初日の精神専門も2日目の共通と社会専門もその日に自己採点し、どちらも合格ラインは超えていそうなことを確かめました。模擬試験より難しいと聞いていましたし、その模擬試験の成績不振をくり返していたので不安でしたが、合格通知を受け取って本当にほっとしました。
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試験勉強の大変さや受験期間の心のしんどさは、自分自身も経験してきたのでよくわかります。地道に今までやってきたことを精一杯出し切る気持ちで、試験に臨んでいただきたいと思います。がんばってください。