国家試験を突破して晴れて精神保健福祉士の資格を取得した皆さんに、仕事をしながら勉強を続けるコツや効果的な勉強法、受験を仕事に活かす展望などについてうかがいました。
第7回 モモさん
地域活動支援センターの精神保健福祉士
モモさんが使った参考書
精神保健福祉士受験ワークブック(専門科目編)
中央法規出版
中央法規出版
社会福祉士・精神保健福祉士国家試験 問題分析と受験対策 共通科目編
久美出版
久美出版
精神保健福祉士国家試験 問題分析と受験対策 専門科目編
久美出版
久美出版
モモさんの合格までの道のり
今回登場していただくモモさんは、大学院の修士課程を卒業後、地域活動支援センターに精神保健福祉士として勤務されて3年目の方です。多くの障害の中でも未だに精神障害についての差別や偏見が強い社会に疑問を感じ、少しでも精神障害に対する偏見が是正され、社会とのつながりの中でその人らしく生きていくことを応援したいと思い、資格取得を決意しました。そして、一年前から勉強を開始し、見事一回で合格されました。今回は、そんなモモさんに受験体験談をうかがいました。
大学院を一年延長して受験
私の場合は、まず受験をしようと思った時期が大学院の修士課程の卒業年度と重なったことでした。当然修士論文を執筆せねばなりませんので、それに受験勉強が重なって、果たしてしっかり両立できるのか、大変不安になりました。これには相当悩みました。
いろいろ考えた末、両立は無理だと思い、まずは資格取得に集中して、それから論文執筆という形にしようと決断しました。学費もかかるので大変でしたが、大学院の卒業を一年延長して、受験勉強に取り組み始めました。
いろいろ考えた末、両立は無理だと思い、まずは資格取得に集中して、それから論文執筆という形にしようと決断しました。学費もかかるので大変でしたが、大学院の卒業を一年延長して、受験勉強に取り組み始めました。
過去問を中心に、自分のペースを作っていく
勉強のやり方としては、まずは過去問を繰り返し解いて、出題傾向や基礎知識を堅めるようにしました。
その中で気をつけていたことは、科目や分野ごとに自分なりの戦略を考えて学習するということです。何度も間違える問題については重点的に、逆に得意な科目は確認程度というような力の掛け方を考える。苦手科目は0点を取らないようにする、得意科目は点数を稼げるようにするといった、科目ごとの学習の目標を設定するという風にして、自分なりにメリハリをつけながら学習していきました。
その中で気をつけていたことは、科目や分野ごとに自分なりの戦略を考えて学習するということです。何度も間違える問題については重点的に、逆に得意な科目は確認程度というような力の掛け方を考える。苦手科目は0点を取らないようにする、得意科目は点数を稼げるようにするといった、科目ごとの学習の目標を設定するという風にして、自分なりにメリハリをつけながら学習していきました。
苦手の克服
受験勉強の中で苦手だと感じた科目は、社会福祉原論、社会保障論でした。社会学や法学も苦手科目でしたが、多少は項目の丸暗記をすることで克服できるところがあります。しかし、社会福祉原論や社会保障論は、単純な項目の暗記だけではだめで、項目を体系的に理解する必要がありました。
私の場合、そういうときの勉強法をつかむまでにとても時間がかかってしまいました。教科書を読んでもしっくりこず、過去問をわからないながらも手探りで繰り返すことで何とか克服しましたが、大変つらい作業でした。
私の場合、そういうときの勉強法をつかむまでにとても時間がかかってしまいました。教科書を読んでもしっくりこず、過去問をわからないながらも手探りで繰り返すことで何とか克服しましたが、大変つらい作業でした。
仲間の存在
そんな苦労も多かった受験勉強ですが、大学の受験対策講座があり、そこでの仲間の存在はとても励みになりました。
役に立つ参考書や資料についての情報交換や勉強会ができましたし、同じ目標を持っていたので息抜きに遊びに行っても「遊んだ分は頑張らないとね」という雰囲気があったので、自然と遊びと勉強のメリハリがつけられたように思います。行き詰ったときに長電話の相手になってもらったり、焦って何も手がつかなくなったときにアドバイスをもらったり、弱音が堂々と言え、また同じ体験をしている仲間だったので不安や焦りも共感してもらえて助かりました。
役に立つ参考書や資料についての情報交換や勉強会ができましたし、同じ目標を持っていたので息抜きに遊びに行っても「遊んだ分は頑張らないとね」という雰囲気があったので、自然と遊びと勉強のメリハリがつけられたように思います。行き詰ったときに長電話の相手になってもらったり、焦って何も手がつかなくなったときにアドバイスをもらったり、弱音が堂々と言え、また同じ体験をしている仲間だったので不安や焦りも共感してもらえて助かりました。
試験当日に工夫したこと
試験当日は、遅刻での後悔だけは絶対にしたくないと思っていたので、時間に余裕をもつことに集中しました。
また、携帯電話の持ち込みも禁止されていたので、私は駅のコインロッカーに預けておきました。電源を切って持ち込む人もいるのかもしれませんが、心配事を増やすよりも、思い切ってロッカーに預けたり、家に置いていった方が私は安心だったので、そうしました。
緊張すると手に汗をかいてしまう体質なのでハンカチを出していたかったのですが、試験監督の人に机に置かないように言われると思ったし、実際言われている人もいたので、あらかじめタオル地のひざ掛けを持参しました。会場も足元は冷えたので、これは一石二鳥でした。
また、携帯電話の持ち込みも禁止されていたので、私は駅のコインロッカーに預けておきました。電源を切って持ち込む人もいるのかもしれませんが、心配事を増やすよりも、思い切ってロッカーに預けたり、家に置いていった方が私は安心だったので、そうしました。
緊張すると手に汗をかいてしまう体質なのでハンカチを出していたかったのですが、試験監督の人に机に置かないように言われると思ったし、実際言われている人もいたので、あらかじめタオル地のひざ掛けを持参しました。会場も足元は冷えたので、これは一石二鳥でした。
受験生へのアドバイス
こうして見事一回での合格を勝ち取ったモモさん。最後に受験生へのアドバイスを語っていただきました。
必ず「受かる試験」なので最後まであきらめないで取り組んでください。頑張れば頑張っただけの結果が出ると思います。
また、ここで頑張ったことが後の自分にとって自信に繋がると思います。資格を取ることを通して、資格だけではなく、自分自身の実力・可能性の理解、物事に向かう時の姿勢、周囲からの励ましといったいろいろなことが得られると思います。
貴重な経験となると思うのでぜひ頑張ってください。
必ず「受かる試験」なので最後まであきらめないで取り組んでください。頑張れば頑張っただけの結果が出ると思います。
また、ここで頑張ったことが後の自分にとって自信に繋がると思います。資格を取ることを通して、資格だけではなく、自分自身の実力・可能性の理解、物事に向かう時の姿勢、周囲からの励ましといったいろいろなことが得られると思います。
貴重な経験となると思うのでぜひ頑張ってください。